支那共産党の、
暴力的体質を表すものとして、
毛沢東の著作がある。
『湖南省農民運動の視察報告(1927年3月)』という文章を紹介します。
毛沢東
実践論/矛盾論
人民民主主義独裁について
世界の大思想
Ⅱ-16
河出書房
昭和42年10月20日
上記からの抜粋です。
以下抜粋
『湖南省農民運動の視察報告(1927年3月)』
「むちゃくちゃだ」と「まったくすばらしい」
農民は農村でむほんをおこして、顔役衆の甘い夢をうちやぶった。農村の出来事が町につたわると、町の顔役衆は、たちまち、大騒ぎをはじめた。わたしは、長沙についたばかりのとき、各方面の人に会い、いろいろな取りざたをきいた。中流社会以上の人から国民党右派までのものは、だれもかも、「むちゃくちゃだ」という一言できめつけていた。たとえ非常識に革命的な人でも、「むちゃくちゃだ」という連中のてんやわんやの論議に圧倒され、目を閉じて農村のありさまを思い浮かべると、つい弱気になって、この「むちゃ」ということばを否定できないでいた。非常に進歩的な人でも、「これは革命の過程にはとうぜんあることだ、むちゃにはむちゃだが」というだけであった。要するに、だれも、この「むちゃ」ということばを完全に否定できなかったのである。だが、実際はどうだろうか。まえにものべたように、これは、広汎な農民大衆が彼等の歴史的使命を達成するために、立ち上がったのであり、農村の民主勢力が農村封建勢力をくつがえすために立ち上がったのである。同族支配体系の封建的な土豪劣紳と不法地主階級こそ、何千年来の専制政治の基礎であり、帝国主義、軍閥、汚職官吏の足場であった。この封建勢力をくつがえすことこそ、国民革命の真の目標である。孫中山先生が、四十年も国民革命に力をつくして、やろうとしてやれなかったことを、農民は数ヶ月の間にやりとげた。これは、四十年はおろか、何千年ものあいだ、なしとげることのできなかったおどろくべき功績である。「むちゃ」なことは少しもなく、「むちゃくちゃだ」などとはとんでもない。「むちゃくちゃだ」とは、あきらかに、地主の利益の側に立って農民の立ち上がりに打撃を加える理論であり、あきらかに、封建的なふるい秩序を維持し、民主的な新しい秩序の確立を妨害しようとする地主階級の理論であり、あきらかに、反革命的な理論である。革命的な同志なら、だれ一人、こんなでたらめを口まねすべきではない。もし、革命的観点をしっかり身につけており、しかも一度でも農村に行って見てきた人であるならば、きっと、いままでにはなかった痛快さを覚えるにちがいない。そこでは、何万何十万の奴れいの群れ-農民が、自分たちの生き血をすする敵をうちたおしつつある。農民のやっていることは完全に正しく、かれらのやっていることは、まつたくすばらしい!「まったくすばらしい」 というのは、農民やその他の革命派の理論である。革命の同志はすべて、国民革命には農村の大きな変動が必要であることを、知らなければならない。辛亥革命には、こうした変動がなかったから失敗したのである。今こうした変動があることは、革命の達成にとっての重要な要素である。革命の同志はすべて、この変動を支持しなければならない。さもなければ、反革命の立場に立つことになる。
☆以上で紹介を終わります。(19頁~20頁)
この文章は、中国革命を熱烈に支持する人ならともかくも、一般的な日本人にしてみれば「無茶苦茶」である。これをあの「偉大な指導者毛沢東」が書いたのです。当時を知る日本人に聞けば、『八路軍はゴロツキで、強盗の集まり。』日本軍の隙を突いて、追いはぎ強盗を働いて日本軍が出てくれば、山などに逃げ込む。そんな輩だったとはよく聞くことでした。ゴロツキ、追いはぎ、盗人が、共産党の美名を掲げていただけなのです。軍隊組織の追いはぎ集団が、棚ぼたで支那の支配権を手中にしたのですが、その後の政治・経済の停滞は目を覆うばかりでした。それが、米欧そして日本などの協力によりやっと経済的には国民にカラフルな服を着せてやれるまでには成ったのでしょう。
でも、政治は昔のまま。現実の富裕の格差を見れば、『共産党』の美名が泣きます。
この毛共産党の「思想」からしてみれば、ウイグルの惨劇も、その発生原因が想像できます。惨殺の加害者にしてみれば、ウイグルのデモ参加者は、「反革命」の「反動分子」なのでしょうか。デモへの襲撃者は、革命分子であり、「ウイグルの解放者」と自分たちに言い聞かせて、蛮行を行うのでしょう。
「一度でもデモを襲撃に行って、遣ってきた人であるならば、きっと、いままでにはなかった痛快さを覚えるにちがいないのでしょう。」
恐ろしいことです。
このままでは、支那が、「中国」と心の底から呼ばれるようになるには、四十年、いや何千年もかかることでしょう。
911 の疑惑を払拭できない、アメリカも似たようなもの。米国は、絶対的な金融資本の下に、擬製の民主国家が、幻視的に描き出されています。マスコミの力は絶大です。しかし、911 の解明からその、虚像は崩壊を始めているようです。
日本も、そんな暴力親爺に手込めにされたままですので、異を唱えることなどできないヘタレで愚図な、大衆報道が、「むちゃくちゃ」をし放題です。
ところが突然、小泉が降板しました。
堀江が、村上が、逮捕されました。むちゃな派遣会社は取りつぶされ、アホな自転車操業のノバも潰されました。日本の変革の時には、風が吹きます。今回の風は、常人には見えない風なのでしょうか。
この風はいくつもの大きな風になって、海を渡り、支那にも、アメリカにも吹くのでしょうか。