“ヴィタミーナ”な生活

おいしく食べて、楽しく飲んで 

TAKAKOリサイタル

2010年11月29日 | 音楽
昨日の続きです。
東京国際ギターコンクールの後にヴィタミーナの板井さんのリサイタルに行きました。

コンクールは岡本くんの演奏を聴くことが目的だったので、彼の演奏が終わったら適当なところで退出するつもりでしたが、演奏順は最後。
7時開演には間に合いそうもないな、と思っていましたが、6時半ころに会場を出ることが出来、急ぎ足で半蔵門線の大手町駅へ向かいました。
電車もすぐに来て「間に合うかも」とホッとしたのがいけなかった。
住吉に着いたら、コンクール疲れでなんだかぼーっとしてしまって出口を間違え、気付けばここは何処?状態でした。
地下鉄の改札まで戻り、会場のティアラこうとうに着いた時には7時を10分ほど回っていました。

リサイタルの内容は、本職の歌とピアノにかくし芸(フルート、ギター、サックス)。
私が到着してほどなく、第一部の真ん中にフルートとギターの演奏がありました。
かくし芸はどれも素人の演奏レベルですが、フルートと2部の冒頭のサックスは、1年でずいぶんと上手になったように思います。
ギターはソロではなく弾き語りと言う形でしたが、ちょっとズルしていて、リズムと伴奏が別に付いていてギターの音がよく聴こえませんでした。
「かくし芸だから隠しておけばいいんだけれど、隠しておけない性分なのよね。」
というトークに、板井さんの人となりをよく知る聴衆は爆笑していました。
ピアノは第一部にショパンのノクターン第1番とスケルツォ2番。
第二部にはラベルの夜のガスパールよりオンディーヌとスカルボ。
ピアノ弾き語りによる歌は
 チャイコフスキー     ただ憧れを知るもののみ
 リムスキー・コルサコフ  たなびく雲はまばらになり
 カプア          オオソレミオ
 チレア          苦い悦び甘い苦しみ(オペラ「アドリアーナ・ルクヴェール」より)
の4曲でした。

リサイタルは板井さんらしくサクサクと進んで行き、あっという間にアンコールです。
「今回はアンコールを3曲、用意しました。」
の言葉に、会場は大喜びです。
「ロシア民謡のともしび、里の秋、それからショパンの革命(ここで大きな拍手」)。
 脈絡のない3曲のように思えますが、この3曲にはわたしなりの共通の言葉があるのです。
 それは「反戦」」
板井さんのトークは続きます。
「ともしびは、愛する男性を戦場に送る歌。
 里の秋は、これは中学の先生が作詞をしたのだけれど、
 もともとは戦場で勇敢に戦ってください、
 という戦争への士気を鼓舞する詞でした。
 戦後、そのままではまずかろうということで歌詞が書き換えられ、
 今歌われているものになりました。
 革命は、ショパンが故郷ポーランドへの侵攻に対して
 腹を立てて作られた曲です。
 どんなに貧乏をしていても、平和であれば人は生きていけます。」
ともしびはしっとりと、
里の秋は板井さんが指導をするコーラスの方がハモリのパートを歌ってくださり、全員で合唱。
革命は、板井さんらしいパワフルで情熱的な演奏でした。

打ち上げはいつものまぐろ屋が日曜日でお休みなので、別のお店へ。
携帯の留守電に入っていたコンクールの結果を聞き、岡本くんと板井さんに乾杯しました。

午後から夜にかけて音楽にどっぷり浸りました。
ギター界の将来を担う若いギタリストたちの競演と、帰り道に「あ~楽しかった」と思わず口に出てしまう、音楽の悦びを心から感じることのできるベテラン音楽家のリサイタル。
対照的な組合せで、どちらも楽しめました。

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3 コメント

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Unknown (TAKAKO)
2010-11-30 19:19:07
TAKAKOです。
いらしてくださり、ご感想もどうもありがとうございました。
フルート、サックス、ギターに関して、ひめ様と同じようなご感想、生徒さんからもいただきました。
今度はギター弾き語りのときの、バック演奏音量に気をつけます(笑)。
また、アンサンブル復帰します。
よろしくお願いいたします。
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Unknown (TAKAKO)
2010-11-30 23:03:33
追記
ものすごくお疲れのところ、足を運んでいただいたのですね。
ただただ感謝です。
返信する
元気をもらいました (ひめ)
2010-12-01 23:16:42
TAKAKOさま

いつもながら、と~っても楽しいリサイタルでした。
当日は午後1時からコンクールを聴いていたので確かに疲れもありましたが、色合いの異なるものなので楽しめました。
アンコールの即席コーラスは良かったですよ。

ヴィタミーナ復帰、お待ちしております。
メールしましたが、次が決まりました。
TAKAKOさんにとっては微妙な時期になってしまいましたが・・・
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