うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 山頭火の日記を読む その75

2008-09-07 04:53:29 | 日記

 売れ残つた葉ぼたん畑のお隣り<o:p></o:p>

 ひとり煮てひとり食べるお雑煮<o:p></o:p>

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 元日は早起きしてお雑煮、数の子一本、めでたい気分になってSのところへ行き、年賀状を受け取るとあります。どうもSとは彼女の、つまり離縁した細君と見ました。それは翌日に馬酔木さんを訪ね、お正月の御馳走になり十分に酔ってSの店を訪ねたとあります。<o:p></o:p>

「それがいけなかつた、彼女の御機嫌のよくないところへ、私が酔つたまぎれに言はなくてもいいこと言った、とうとう喧嘩してしまつた、お互に感情を害して別れる、ああなんといふ腐れ縁だらう!」といった経緯であります。草庵を借りておさまった理由がわからなくなってしまいました。しかし熊本に定住を決めたことに、あれこれ非難めいたことを言うのは差し支えます。ちょっと酷すぎると思うのです。今後はそのことは無視して通過します。<o:p></o:p>

 草庵「三八九」からの通信費の多いのに閉口しております。転居(笑わしてくれます、正しくは定住と思うのですが)の通知やら年賀状やらで、生活費の三割以上を占めるとぼやきます。早く俳誌?を出してそれを利用したいと訴えます。<o:p></o:p>

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 正月二日の金峰山も晴れてきた<o:p></o:p>

 お正月の熊本を見おろす<o:p></o:p>

 もう死ぬる声の捨猫をさがす<o:p></o:p>

 自動車も輪飾かざつて走る<o:p></o:p>

 持てるものをみんな持つて歩いてゐる (老遍路さん)<o:p></o:p>

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 一月三日、<o:p></o:p>

うららか、幸福を感じる日、生きてゐるよろこび、死なないよろこび。当座の感想を書いています。「恩は着なければならないが、恩に着せてはならない、恩を着せられてはやりきれない。親しまれるのはうれしいが、憐れまれてはみじめだ。」

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