銀行員が強盗を働くとは
富士銀行員2人が強盗と大きな見出しであります。昭和49年2月19日未明東京・渋谷の住宅街で上記の銀行員2人が「暴力団員だ」と名乗って帰宅途中の会社員を襲い、殴る蹴るの乱暴をしたうえ財布を奪って逃げました。
朝までに逮捕されますが、1人は去年大学を卒業して入行したエリート銀行員。もう1人は同期入社の高卒の少年でありました。銀行員による強盗傷害事件は警視庁管内でも例がなく、同銀行は事件に衝撃をうけているとか。それはそうでしょうね。それよりその手口が凄まじいです。
帰宅途中の会社員を二人は呼び止め、「金を貸せ」「俺たちは極東組のものだ」といきなり殴り倒し、そして倒れ込むのを蹴り上げ、血まみれになってうずくまる会社員の背広の内ポケットから3万3千円入りの財布を奪って逃げます。
酒に酔っていたとはいえ、決して許される犯行ではありません。被害者は顔などに1週間のケガを負っています。
富士銀行人事部長の話です。「……まだ若く、将来もある身なので、事実関係をよく調べたうえで銀行としての態度を決めたいと思っている」だそうです。
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