跳ね指治療
ひと月以上、塗り薬とマッサージを続けてきたが、腫れも引かず、ここ二三日字も書けず箸も満足に運べなくなってしまった。テーピングして辛うじて誤魔化す有様である。いよいよかと医者に足を運ぶ。手術の前に薬を患部に注入する方法が残っている。しかしこの処置は二回しか許されない。左指の時は二回行い、結局再発して手術に踏み切っている。
先生は指を丹念に診察し、しばらくカルテと睨めっこを続けた。沈思黙考とはこのことであろう。やがて注射しましょう。結論は出たわけだが、その痛みはどうだったか、痛いのは確かなのだがその程度はすでに忘れている。細い注射器にそれに倍する長い針が患部に。チクットしますよと先生。チクットどころではなかった。激痛で思わず唸る。そして薬の注入が終わった瞬間、とどめの痛みで笑いたくなるほどであった。
明日の朝まで患部を濡らさぬに、そのあとはガーゼを取って様子を見てください。ほっと全身の力が抜ける。そして今、幾分腫れは残っているが、恐々指を曲げてみるが不思議なほど跳ねない。嬉しさがこみあげてきた。
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