季節はずれの大雪になりました
朝のうちの雨がみぞれ交じりになったかと思ったら、みるみるうちに本格的な雪に変わりました。さんさんと降り続きます。かみさん何とも落ち着かな気に何度も障子を開けては、ガラス戸越しに庭に積もる雪に見入って歓声を上げてます。子供じゃあるまいしと呆れているうちに、過ぎし昔の雪にまつわる色々なことが思い出されてきます。
先ずは山形県は米沢市の雪です。三十数年?も前のことになります。当時わが家では一人娘が大学受験を控えていまして、共に勉強するもよし、話し相手にもなってくれるのではないかと、専門学校の女の子を一人下宿生として、学校を通してお世話させてもらうこととなりました。親の思惑通りなったかどうかは分かりませんが、女の子は無事卒業し米沢に戻り就職します。
その後あたしども夫婦は事情あって商売をたたみ、大阪に本社をおく商社の千葉県松戸の独身寮に、賄兼管理人として就職し東京を後にしました。
そんな中、寮生たちとのコミニケーションもうまくいったのでしょうか、一人の寮生の結婚話に力をいれることとなりました。もちろんお相手は米沢の娘さんです。ご両親と何度か手紙のやりとりがあって、いよいよお見合いということとなり、二人して寮生を伴って米沢入りとなりました。このお話、結論から申せば、不成立に終わり、小生の第一回の仲人は失敗ということとなりました。
その後二回寮生の仲人話に力を入れたのですがみな不成立で、仲人のことはその後甥っ子の結婚の時、頼まれ仲人をしたのを最後に足を洗いました。
仲人のことは今回の主題ではありませんで、いささか横道にそれてしまいましたが、話には順序というものがありまして、この後、米沢の娘さんとご両親から、冬の米沢はいかがでしょうかとご招待を頂いたわけであります。もちろん二つ返事でお言葉に甘えました。
このころには、管理人の勤務条件もいろいろ改善されており、暦どおりの休日もとれて、二人しての旅行も行けるようになっておりました。なにしろ就職した当時は、休みは名ばかりで極端な話、一日二十四時間拘束といった勤務でした。
いけません、話がなかなか本題の雪にもどりませんが申し訳ありません、この続きは明日になります。
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