うたのすけの日常

日々の単なる日記等

うたのすけの日常 貧すれば鈍する

2011-12-04 07:08:07 | 新聞記事から

       「貧乏すると頭の働きが鈍くなり、さもしい心を持つようになる」

 ことわざ成句にそうあります。貧すれば鈍するの解釈であります。今の日本の状態がそうではないでしょうか。世界的な不況の中、東日本の震災・津波、そして原子炉の損壊による放射線汚染。これらの被害を克服して復興を遂げるには、この先長い年月と巨額の予算が必要です。生半可な考えではどうにもなりません。戦争中の標語ではありませんが「一億一心」「贅沢は敵だ」「欲しがりません勝つ(復興)までは」を三唱するぐらいの意気込みを持たねばどうにもならなと思います。
 だからと言ってなにをやってもいい筈はなく、日本人古来の矜持品位を捨ててはなりません。「武士は食わねど高楊枝」「渇しても盗泉の水は飲まず」の意気込みを忘れてはなりません。それがどうでしょう近頃政府のやることは。驚愕と憤怒の連続です。
 政府は武器の輸出はおろか、原発の輸出を画作し実行に移しつつあるのです。福島の惨状を眼前にして信じられぬ暴挙です。原発をあの惨禍込みで輸出しようといった企みであります。
 野田首相は「日本の高水準の技術がぜひ欲しい、という国がある。そうした国の原発の安全性が高まることに貢献するのは意義がある」と国会の承認を得るのに懸命です。そしてこの国の新聞は妥当であると後押しをしています。そして原発を輸出すれば、結果的に資源が乏しい国々の発展を支えることにもなると見栄を切っております。そして厚かましくも算盤を弾きます。
 原発輸出は1基3000億~4000億円規模の巨大ビジネスと謳い上げ、ブラスされるもしもの事故には口を閉ざします。惨禍込の大商いではないでしょうか。そしてきれいな文句で抜かりなく説を閉じております。
 輸出協定は原発輸出の促進だけではなく、国際的な原子力の平和利用にも寄与する。……。
 車一台輸出するより効率がいいということなのでしょう。この国の子供たちは将来、日の丸の旗を振る代わりに、髑髏の旗を打ち振るようになり兼ねません。