生肉食べて死者が
高岡市と福井市の焼肉チェーン店で、いづれも六歳の男の子が、腸管出血性大腸菌「О111」に感染して死亡しました。そして他にも命を落とさないまでも、多くの患者が出ているようです。生肉のまま調理したユッケを食べたのが原因のようで、店では、加熱用の肉を生で提供していました。記者会見でチェーン店の社長は涙を浮かべて謝罪をしてましたが、その後の会見では態度を豹変させました。
今まで多くの謝罪の記者会見を見てきましたが、今回のようながらりと態度を変えた会見は初めて見ました。吃驚仰天です。厚労省は基準で生肉を提供する店に対して、細菌検査をするよう指導していますが、同社では2009年7月を最後に検査を行っていませんでした。そして最初の会見で認識の甘さがあったと謝罪していたわけであります。
それなのにです。その後社長は開き直って生で食べられている牛肉に、厚労省の基準を満たすものがないのが実態であるとし、「基準を満たさない肉は、ユッケに使用することを法律で明確に禁止すべきである」と声高に述べていました。
誰に知恵をつけられたのか知りませんが、最初のしおらしい態度はどこへいってしまったのか、首を傾げざるを得ません。
少なくとも子供が二人死んでいるのです。厚労省は生肉を提供するときは細菌検査をせよと指導しているのです。それを怠っていてあの態度はいけません。「盗っ人猛々しい」とはまさにコノ社長の態度を指します。
もちろん警察は、業務上過失致死傷容疑で捜査本部を設置しました。悪あがきは禁物です。