旅はまだ終わらない(旧構造有機化学研究室)

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福工大前駅のこと

2020-06-09 12:28:20 | 福岡ローカル

     

博多-小倉間での駅名変更の中で、私にとっては非常に不思議なものがあった。 それは、2008年に実施された「筑前新宮駅」から「福工大前駅」への変更である。 そもそも、行政単位である新宮町の名前を冠する駅名を一大学名に変更するというのも、違和感があったし、まして快速が停車する主要駅である。 ちなみに、同区間には、大学最寄り駅として「九産大前駅」、「教育大前駅」、そして「九工大前駅」があるが、すべて快速停車駅ではない。 なぜ新宮町が同意したのかも不思議であった。 その後は、隣りに、小さな「新宮中央駅」として移転し、かろうじて町名が維持されてはいる。 このことを、ずっと不思議に思っていたが、ある本を読んでいた時、何となくその理由が分かった。 

     

実は、明治時代に新宮村に駅を造るということになった際、新宮村は、それに反対したようで、結局、隣接する和白村との境界に新駅ができたようである。 そこで、調べてみると、確かに、旧「筑前新宮駅」の住所は、福岡市東区和白丘で、新宮ではなかった。 なるほど、駅名変更を機会に、本来の新宮町内に戻したようである。 当然、福工大がかなりの資金を拠出したと思われるので、ある意味、新宮町にとっては一石二鳥だったのかもしれない。 余談だが、巨大ターミナル駅である「品川駅」は、品川区ではなく港区にある。 

From Face Book: The reason why the name of a train station has changed.

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