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チップについてご存知ですか!

2009年05月08日 | 習慣・風習
海外旅行に行くとチップを払ってくださいと言われますが、
あなたはチップというものの本質を知っていますか?

日本人にはあまりなじみのない制度ですが、
日本旅館などに泊まった時に渡す、
「心づけ」と良く似ていますが、
概念が全く違います。
どちらかと言えば、
大道芸に対する報酬に似ています。

どういう事かと言うと、
アメリカに代表される地域では、
サービス業のチップは労働報酬の一部と見なされ、
給与システムに組み込まれているのです。
すなわち、
チップを給与の一部として位置づけ、
サービスを受ける人(客)が支払うという
システムになっているのです。
この意味のおいてチップには、
ある程度の義務が伴います。
同時にサービスに対する満足度によって
金額が変化するという「心づけ」的な性格も存在します。

つまり、
サービスの度合いや満足度によって
チップの支払いは増減するという事です。

例えば、
レストランのスタッフのサービスが悪ければ
チップを支払わないこともありますし、
満足度が高ければ多めに払うこともあります。
チップというモノサシで、
スタッフのサービスを評価するのだと考えれば、
理解しやすいのではないでしょうか。

ただし、
請求書にサービス料(Service Charge/Tip/Gratuity)が
含まれていればチップは不要です。

ここでチップのある国・ない国を紹介しましょう。
チップの習慣のある国は、
北米では、アメリカ・カナダ・メキシコ
中南米では、ブラジル・ペルー・アルゼンチン
西欧では、イギリス・フランス・イタリア・スペイン・
スイス・ドイツ・ベルギー・トルコ
中欧では、ロシア・チェコ・ハンガリー・ポーランド
北欧では、デンマーク・ノルウェー
アジアでは、タイ・香港・インド・フィリピン

ない国は、
北欧では、フィンランド・スウェーデン
オセアニアでは、オーストラリア・ニュージーランド
中国・韓国・シンガポール
アジアでは、ベトナム・マレーシア・インドネシア
となっています。

日本人にはあまりなじみのない習慣ですが、
チップによる報酬が給与の一部と位置づけられている以上、
チップを渡す事は私たちの義務でもあります。

以前に仕事で海外に行った時、
当然置くべきベッドメイキングのチップ、
いわゆる枕銭ですね、
それを置かなかったスタッフが、
外出中に置いておいたウォークマンを盗まれたことがあります。

スタッフに話を聞くと、
その日は小銭がなかったので、
チップを置かなかったそうです。
盗難はこれが原因かは分かりませんが、
チップを置いていた部屋は、
盗難にあっていないので…。

また、ニューヨークで、
ホテルのポーターにスーツケースを運んでもらった時、
結構重かったのですが、
当時、スーツケース1個につき、
チップは1ドルだろうと安易に考えていたのですが、
ポーターがこれだったら2ドルは貰わないとって
言われた事があります。

これがサービスによるチップの増減なのだと
今になって思い出してしまいました。
まあ、でもチップは要求するものではないので
1ドルしか払いませんでしたけどね。

皆さんだって仕事をしたのに賃金を払ってくれなければ、
頭にきますよね。
チップの習慣のある国の人々にとっては、
同じ事なんです。
何かをしてもらったり、
お世話になった時には忘れずチップを払いましょう。


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