晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

滅多にない!が続くよ

2020年02月13日 15時03分19秒 | 天文ネタ

一昨夕(11日)は星見をする予定ではなかったが、雲間から金星が素晴らしい輝きを放っており、又、水星も太陽からの離隔が大きくチャンスと思ってGP赤道儀を出したのだが、どうせならという事でPODからのμ-180C+EM-200での観望に切り替えた。先日、巻き付けフード(μ-180とTOA130用)を購入しており、その効果の程もチェックしてみたかった。 17時30分から開始し、先ずは金星から観てみる。写真で観るが如き落ち着いた像で暫し見とれる。次に山の端より観えている水星を導入。流石に高度が低くてキッチリと半月状の姿を観るには100倍では厳しく200倍で先ず先ずの像を得る。それにしても、肉眼でこれ程光り輝く姿の水星は生まれて初めてのことである。そのまま、勢いに任せて天王星、海王星を立て続けに観る。この両星は観ると云うだけで、特に海王星に至っては高度低く、色合いを一寸見ただけである。ここで、重星観望に替えてエリダヌス座θ星(アカマル)を入れる。星像の肥大は此れまでで一番小さかったが印象としては今回が一番ショボく感じた。(見慣れた所為もあるようだ) 星見を始めて30分程で、寒さへの限界が来る。(この日は、望遠鏡小屋に棚等を取り付ける作業をしていて、軽い防寒着しか着ていなかった) 小屋の中にあった春秋用のジャケットを上に羽織って再開。その際に、何時もの記念撮影。

フードを装着したμ-180Cであるが、少々曲がっているようだ(^^;

さて、此処からが今回の本題である。 アカマルの次に何にしようかと思いながらオリオン座β(リゲル)に鏡筒を向ける。飛び込んできた像に驚いた! 主星と伴星が負けず劣らずの輝きで、こんな観え方は初めてである。此れまで最高にTOA130で観た姿を遥かに凌駕しており、口径30㎝位で観ている感じであった。こんなに凄いのならζ星(アルニタク)は如何か?と入れてみると、クッキリスッキリと完璧分離しており、まるでミザールを縮小してみている感じである。(こんな観え方は夏場でも経験がない!)

気流の安定と透明度の良さにての素晴らしい巡り合わせもあるのだが、このμ-180Cも良く観える望遠鏡だと思う。出番が其れ程多い訳ではないが、チャンスに恵まれている鏡筒のようだ。 以前に使っていたμ-210は出番が非常に多い鏡筒で有ったが、良く観えたという記憶が余り無かった。(使用条件によるところが関係しているのだと思っているが…) これならばと高度的に低かったがシリウスに向けるも流石にこれは無理であった。18時30分に寒さにも限界が来て、星見を中断し家に入る。

21時より星見の再開をしたが、今度は雲は多く落ち着いた観望も出来ず、取り合えずシリウスのみ押し寄せる雲の間に間で一時間ほど見続けるが、分離は当然出来ず、こんなことなら中断せずに続けていればと少々後悔。 しかし、あれだけのリゲルアルニタクの姿を観たので、十分であるとも思っている。恐らくあの様な観え方は今後先ず以って無いのではないか、この日は、昼間よりも夜の方が気温が高くなると云った特異な条件で、これも、今年の異常な冬が齎したものなのだろう。

星見に関しては、今冬は随分と良い思いをしているが、本職の農業に於いては、性根を充分に据えて掛からねばと思っている。特に私の場合、今年から長年続けていた育苗形式を変更するのでビクビクものである。自然のことなので為る様にしか為らないとは思うが、精神的にも物質的にも心構えと備えだけはしっかりとして於かなければと思っている。

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