TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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日本人2氏(根岸英一、鈴木章)にノーベル賞

2010-10-07 07:29:27 | 経営全般
 2010年のノーベル化学賞に鈴木章北海道大学名誉教授と、根岸英一米パデュー大特別教授、そしてリチャード・ヘックデラウエア大名誉教授が授与することになりました。

 受賞理由は「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング反応」で、炭素の原子は安定しており原子同士を結合させるのは難しいが、3氏は金属のパラジウムを触媒に使い結合に成功。医薬品や液晶などの複雑な有機化合物を簡単に作る方法をそれぞれ開発、有機化学の発展に貢献したのが大きな理由です。

 3氏の方法は、1個のパラジウム原子で複数の炭素原子が出会い、化学反応が進んで大きな分子が合成されるものです。根岸氏と鈴木氏の反応原理は基本的に同じで、パラジウムに加えて根岸氏は亜鉛、鈴木氏はホウ素を用いるのが特徴です。それそれ「根岸カップリング」「鈴木カップリング」として知られています。

 それにしても、日本のノーベル賞の授与者が数多くでています。その研究内容を見ると、1960年代から1980年代と日本が光っていた時期の研究成果が多いのではないでしょうか。

 研究の成果を判断するのに20年や30年の期間はかかるのでしょうが、今の日本の研究で後世にノーベル賞を授与するものがでるのでしょうか。