TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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地元群馬県、高卒求人氷河期並み

2010-10-04 07:17:49 | 地域産業
地元群馬県の来春高校新卒者の求人状況は、7月末現在で0.86倍となり、就職氷河期と言われた2002~2003年の水準並みとなっています。

 群馬県労働局によりますと、高校新卒者の求人倍率(7月末)は2007~2008年は1.7倍でしたが、2008年9月のリーマンショックとその後の不況から2009年に0.82倍まで急落しました。今年も0.86倍で就職氷河期といわれた2002年の0.65倍、2003年の0.76倍に近づいています。

 昨年は15人採用した企業が今年は1人しか採用せず、倍率が30倍になったという企業もあり、就職活動をしている高校生には厳しい環境にあります。

 私は、1999~2002年まで就職指導の業務に従事していました。当時も、学生にとって、厳しい環境でした。その時に、学生に話していたことは、とにかく零細な企業でも、正社員を目指しなさいということでした。
 
 このようには話した背景には、日本では正規で働いたことがキャリアとして認められ、いくら大きな企業で働いた経験があっても、パート、アルバイトではキャリアと認められないということがあったからです。

 政府は雇用対策を最重点項目にしていますが、お題目で実態はお寒いかぎりです。職業訓練、そして、雇用助成金などが雇用対策政策です。私は、日本の現実の雇用慣行等をしっかりと把握しての雇用対策を実施すべきだと思います。

ジョブカードなどという日本語に訳せない施策を実施すべきでないと私は思います。

 もっともっと、日本の雇用実態を把握、考慮して雇用支援施策を展開すべきだと思います。