TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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群馬銀行はコンビニATM手数料を無料とする

2008-02-26 19:33:13 | 地域産業
 群馬銀行はコンビニATMの平日時間内手数料と、本支店間のATM振込手数料を4月から無料化すると発表しました。両方の無料化は北関東に本店を置く金融機関としては初めてです。企業向け手数料の減額と合わせて約6億円の減収になりますが、四方頭取は「最高益が続いており、(顧客)還元を考える時期に来ており、将来の営業基盤整備に向けた攻めの戦略でもある」と話しています。

 コンビニATMの利用手数料は、平日時間内が105円、平日時間外と土曜・祝日が210円です。改定後は入金が無料、出金が時間内無料、時間外と土曜・祝日が105円と従来の半額となります対象となるのはセブン銀行、イーネット社(セーブオン、ファミリーマートなど)が設置する県内500ヶ所です。これにより約360ヶ所の県内群馬銀行ATMと利用条件が同じになります。

 群馬銀行にとっては6億円の減収になりますが、コンビニという私達の身近な場所でのATM利用回数を増やすことで、銀行利用者を増加する戦略を取ったのだと思います。また、コンビニは時間外利用者が多いので、群馬銀行の利用者を増やすことで時間外の利用も増えるのではということも考慮していると思います。

 護送船団方式が崩壊して銀行間の競争は激化してきています。他銀行との差別化したサービス競争が今後も展開されるでしょう。利用者にとってはよいことです。