TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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中小企業診断士という資格その3

2007-11-11 18:34:41 | 経営全般
 今日は、私が仕事で関わった経営コンサルタント(中小企業診断士)で印象に残っている人のことを書きます。

1 片野浩一中小企業診断士
 片野さんには、業務支援の専門指導員と、診断士の資格取得の講師としてお世話になりました。業務では主に「個店」の経営指導の専門指導員でお世話になりました。飲食店、生花店、化粧品店、衣料品店、靴屋、お土産店などを指導してもらったことをおぼえています。
 片野さんは、経営コンサルタントをしながら大学院で勉強していて、筑波大学院の博士課程に通っているという話でした。そのため、コンサルティングは理論的でした。経営コンサルタントは自分がいかに実力があるかを誇示する人が多いのですが、そのようなそぶりは見せない人でした。自分が確立した理論で論理的に冷静にクライアントを指導するタイプでした。
 
 片野さんには、私は中小企業診断士2次試験講習の講師としてお世話になりました。2次試験は事例問題であり、なんでも書いてもいい試験でしたが、なにを書いてよいかわからない試験でした。片野さんの講義はなにを書けば合格できるかを理論的に説明するものでした。講習を受けていた人の合格率が非常に高かったようです。講習はグループを作って進めていたのですが、私のグループは5人人でしたが、4人合格しています。

 私が講習を受けたときは日本マンパワーでしたが、片野さんは今はLECでカリスマ講師として受験指導をしているようです。今は中小企業診断士の受験指導では第1人者ではないでしょうか。筑波大学院博士課程を修了して、経営指導理論のブラッシュアップを図ったことで、より実力が増しているようです。

http://www.lec-jp.com/shindanshi/kouza/misc/ktn_intv/01/ktn_msd/01.html
 ↑ 片野さんのLECでのHPです。

2 山田主規中小企業診断士
 山田さんには、業務で「チャレンジ商人ネットワーク支援事業」という群馬県の元気な商業者のネットワーク化支援アドバイザーとしてお世話になりました。その当時(平成8年)、まだ30歳に満たない若い経営コンサルタントでした。山田さんは、実績、実践を重視する人でした。経営者の魅力が大事というようなことを若いのに話すいかにも経営コンサルタントらしい人でした。

 山田さんのHPを見ると、今は株式会社リンクスという会社の代表として活躍しているようです。事業紹介に「コーチング」がありますので、コーチング理論を勉強して、自分の強みとしているのでしょう。コーチングに興味を示すような人でした。また、平成新践塾を主催しているようですが、内容を見ると、私達が企画した「チャレンジ商人ネットワーク支援事業」と同じではないかと思いました。
 山田さんの今の活動をみると、より経営コンサルタントらしい人になっているようです。

http://www.lincs-pro.com/company/index.html
  ↑ 山田さんの会社「㈱リンクス」のHPです。

3 鳥巣研二中小企業診断士
 鳥巣さんは、経営指導課に在籍していたときの同僚の学生時代の友達でした。専門指導員として経営指導のアドバイスを受けていましたが、コンサルタントらしからぬ人でした。鳥巣さんは味の素のサラリーマンを18年ほど経営しての独立でしたので、私達サラリーマンと同じ感覚のある人でした。気楽に本根の話せる人でした。
 鳥巣さんには、館林市の和菓子グループの勉強会の指導をしてもらいました。和菓子店の活性化ということでいろいろなアイデアを出してもらいました。

 鳥巣さんは、㈱キースタッフという「食」に関するコンサルタント会社を立ち上げています。「味の素」勤務時代の経営を生かして、自分の業務事業領域として、食品関係業務のコンサルタントとして活躍されているようです。
 
 鳥巣さんは、誠実でいい人です。コンサルタントらしからぬ人でした。味の素を辞めたことに事情があったのでしょうが、自分で納得させている口ぶりの中になにか後悔の念を感じさせるサラリーマンの悲哀を感じさせる人でした。
 鳥巣さんのブログを読みましたが、今でも経営コンサルタントらしからぬ人と思いました。

http://www.keystaff.jp/
 ↑ 鳥巣さんの会社「㈱キースタッフ」のHPです。

http://keystaff.seesaa.net/archives/20071110-1.html
 ↑ 鳥巣さんのブログです。

4 前田進中小企業診断士
 前田さんは、尾島町商店街活性化ビジョン作成の専門指導員としてアドバイスを受けました。前田さんは、中小企業診断士受験指導のカリスマとして有名な人でした。本を何冊も書いている人です。私がアドバイスを受けていた時は全国各地のビジョン作りをしていたころででした。
 平成11年ころまでは中小企業活性化基金で商店街活性化ビジョンに何百万という補助金がついたのですが、費用対効果のこともありそれ以後は予算が付かなくなりました。ビジョン作りの仕事がなくなり前田さんにとっては痛手だったのではないでしょうか。

 今は、前田さんは、中小企業診断士資格取得の受験指導機関「MMC」を立ち上げ受験指導に力を入れているようです。中小企業診断士の受験雑誌ともいえる「企業診断」に科目指導の連載や、MMCの宣伝がよく載っています。

http://www.mmc-web.net/
 ↑前田さんの受験指導機関「MMC」のHPです。

5 某酒類経営コンサルタント
 この人には、ある酒店の経営指導をしてもらいました。酒類経営コンサルタントとしては有名な人です。しかし、人間としては最低の人でした。困っている酒店の指導にきて自分の本を売っていくような人でした。一日指導したいからと前日夜に来て、自分が指導する店の方に夕食をごちそうになるような人でした。昼飯は、前日の夕食が重かったからそばがいいですかという問いに、平気で、すしを注文するような人でした。つたない店舗レイアウトを書いて、これ以上は別料金という人でした。

 なぜこのような人がのさばっているのか私には疑問でした。現在も経営コンサルタントとして活躍しているようですが、あのときの不愉快な思いは忘れることができません。