映画監督小栗康平の講演会を聴いてきました。今日はその講演について思うところを書きます。
小栗康平は、群馬県出身の映画監督です。平成8年には群馬県が製作し、中之条町の伊勢スタジオで撮影された監督の映画「眠る男」が公開されました。この映画はよく意味がわからないと言われますが、私は好きな映画です。ゆったりとした映画の流れがとても好きです。ビデオを持っていて何回も見ています。
小栗監督は、昭和56年に「泥の河」を監督したのがスタートで今まで5本の映画を撮影しています。私は「死の棘」、「眠る男」、「埋もれ木」を見ています。映像に独自性を感じる監督です。
今日の講演は、伊勢崎法人会主催の講演会でした。小栗監督の映画に対する思いが聴けるということで聴きに行きました。講演で印象に残る言葉で講演の感想を書きたいと思います。
1 芸術や文化はより道をして作られていくものである
芸術にはより道が必要。効率よく直線で進むのでは芸術は生まれない。効率の悪いことが大切。より道には「たわみ」がある。この「たわみ」が創造性に繋がると考えている。
小栗監督の映画にはゆったりとした独特の時間間隔を私は感じるのですが、これが「たわみ」と表現されるものかと思いました。
2 映画とテレビは根本的にちがうものである
映画は大きなスクリーンで映像を中心に作っていくが、テレビはテレビの小さい箱に言葉を中心ドラマが作られる。映画は大きなスクリーンで、俳優の表情などの細部を映して映像を作っていくものである。しかし、テレビはストーリー中心で言葉でドラマを作っていくものである。
映画とテレビの画面の大きさの違いがどんな意味を持つのか初めて認識できました。今、映画はビデオになるのでビデオで見ればよいと思っていたのですが、大きなスクリーンで見る意味がちゃんとあったのです。大きなスクリーンだから細部が観客に見せることができるわけです。
2 映画はディテールにこだわるから芸術になる
映画は俳優の表情の違い一つ、画面のつなぎ、アングル、照明のあて方などディテールにこだわる。細かい違いが個性になる。いわば感覚的なものを映像化することで個性が生まれる。それが映画の個性となり、映画を作る監督の個性となる。
ディテールから自分らしさが出てくる。ちがいの中から自分らしさがでてくる。多様性から人間性が出てくるという話でしたが、おぼろげながら監督の主張が理解できました。
映画は、映像、演技、脚本、音楽の総合芸術と言われますが、小栗監督はとりわけ映像にこだわりがあるのでしょう。それは大きなスクリーンで映すことが映画の最大の特色と考えているためだと思います。
小栗監督はシネコンで封切られている映画だけでなく、いろいろな映画を見てくださいと話していましたが、機会を見つけて商業ベースにのらない映画を見て感性を磨きたいと講演を聴いて思いました。
小栗康平は、群馬県出身の映画監督です。平成8年には群馬県が製作し、中之条町の伊勢スタジオで撮影された監督の映画「眠る男」が公開されました。この映画はよく意味がわからないと言われますが、私は好きな映画です。ゆったりとした映画の流れがとても好きです。ビデオを持っていて何回も見ています。
小栗監督は、昭和56年に「泥の河」を監督したのがスタートで今まで5本の映画を撮影しています。私は「死の棘」、「眠る男」、「埋もれ木」を見ています。映像に独自性を感じる監督です。
今日の講演は、伊勢崎法人会主催の講演会でした。小栗監督の映画に対する思いが聴けるということで聴きに行きました。講演で印象に残る言葉で講演の感想を書きたいと思います。
1 芸術や文化はより道をして作られていくものである
芸術にはより道が必要。効率よく直線で進むのでは芸術は生まれない。効率の悪いことが大切。より道には「たわみ」がある。この「たわみ」が創造性に繋がると考えている。
小栗監督の映画にはゆったりとした独特の時間間隔を私は感じるのですが、これが「たわみ」と表現されるものかと思いました。
2 映画とテレビは根本的にちがうものである
映画は大きなスクリーンで映像を中心に作っていくが、テレビはテレビの小さい箱に言葉を中心ドラマが作られる。映画は大きなスクリーンで、俳優の表情などの細部を映して映像を作っていくものである。しかし、テレビはストーリー中心で言葉でドラマを作っていくものである。
映画とテレビの画面の大きさの違いがどんな意味を持つのか初めて認識できました。今、映画はビデオになるのでビデオで見ればよいと思っていたのですが、大きなスクリーンで見る意味がちゃんとあったのです。大きなスクリーンだから細部が観客に見せることができるわけです。
2 映画はディテールにこだわるから芸術になる
映画は俳優の表情の違い一つ、画面のつなぎ、アングル、照明のあて方などディテールにこだわる。細かい違いが個性になる。いわば感覚的なものを映像化することで個性が生まれる。それが映画の個性となり、映画を作る監督の個性となる。
ディテールから自分らしさが出てくる。ちがいの中から自分らしさがでてくる。多様性から人間性が出てくるという話でしたが、おぼろげながら監督の主張が理解できました。
映画は、映像、演技、脚本、音楽の総合芸術と言われますが、小栗監督はとりわけ映像にこだわりがあるのでしょう。それは大きなスクリーンで映すことが映画の最大の特色と考えているためだと思います。
小栗監督はシネコンで封切られている映画だけでなく、いろいろな映画を見てくださいと話していましたが、機会を見つけて商業ベースにのらない映画を見て感性を磨きたいと講演を聴いて思いました。