TSUNODAの経営・経済つれづれ草

身近な経営に関すること、経済に関することを思うままに

私達に欠かせない存在となったコンビニエンスストア

2007-11-05 23:20:17 | 経営全般
 私達の日常の買物に欠かせない存在となっているコンビニエンスストアについて思うところを書きます。

 今日の朝日新聞にセブン銀行の記事が載っていました。コンビニATM(現金自動出入機)を主力にするセブン銀行が、創業7年目を迎えたという記事です。いわゆるコンビニの取扱商品は、食料品、生活用品のみならず、宅配便・郵便物取次ぎ、イベントチケットの予約、各種料金代行サービスと私達の日常生活の利便に欠かせない存在となっています。

 私も、週1,2回はコンビニに行きます。いつごろからコンビニが日常の買物場所として定着し、欠かせない存在になったか考えてみました。平成4年には確かにコンビニが自分には定着していたことは確かです。それは、平成4年に中小企業診断士の資格取得のために日本マンパワー群馬校に週1回(日曜)に通っていて、お昼休みに近くのコンビニを利用していたからです。

 その時の講習の「店舗施設管理」という科目でコンビニの特徴が説明されたのを記憶しています。①店舗面積が30坪程度、②外観はガラススクリーンで店内が見える。③ワンウエイコントロールの店舗動線、④ゴンドラは3つ、⑤弁当は店内奥に配置などが今覚えている事項です。それで、講習を受けていた近くのコンビニは新前橋駅に隣接したビル1階に立地していたのですが、、店舗面積が20坪程度で、ゴンドラは2つでコンビニとしては例外に部類に入ると講師が話していました。立地がよければ店舗面積や、ゴンドラ数(商品数)の弱みもカバーできる例として説明していました。

 それ以前のコンビニの記憶は、昭和62年に大田市の職場に勤めていた時に、同僚にアパート暮らしの人がいて朝飯はコンビニのおむすびを食べていたことを覚えています。それ以前のコンビニに関する記憶はありません。
 私の住む群馬県は、地元スーパーベイシアが「セーブオン」というコンビニエスストアを店舗展開しています。調べましたら、昭和61年に50店舗、昭和62年に100店舗を達成しています。この時期にセブンイレブンをはじめとするコンビニが私の日常の買物の場となったのではないでしょうか。

 その後、次々とコンビニが私達の身近に出店しました。セブンイレブンはもとより、ローソン、ファミリーマート、サークルK、ミニストップ、am/pmなどです。競争の激化のためか開店する店も多いですが、閉店する店も多いです。公園近くのローソン、高校近くのミニストップ、駅近くのセブンイレブンなど思いつくだけでも数店舗が閉店しています。差別化が難しく、競争の激しい業態なので生き残るのはたいへんであるようです。

 そんなコンビニも飽和状態になってきたようで、平成19年2月期決算ではセブンイレブンでさえ営業減益になりました。私個人としてはコンビニの商品構成に飽きてきています。弁当がコンビニに利益に貢献している商品ですが、食品スーパーの弁当のほうが商品も豊富で低価格なので魅力があります。食品スーパーも営業時間を延長しており買物しやすくなってきています。

 それから、ある食品卸売業の経営者から聞いたのですが、コンビニのおでんの具は中国産だそうです。その経営者はおでんの具のうち2品目を納入しているそうですが、中国産の具を現地加工して、パックから出して暖めるだけで販売できる商品としていると話していました。コンビニのおでんは生産地が出ないのは、中国産が多いのではないかと私は思っています。

 コンビニは私達にとってほんとうに便利な店ですが、弁当類の1日3回配送、弁当の賞味期限切れの即廃棄、おでんの産地を出さない、オーナーの過激な職務、すべての店の24時間営業など、見直してよい課題も多いと私は思います。