富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

大学図書館に「釣り」に行くぞ!

2018年02月16日 | Weblog

清王朝の時代の読書人は、書物の中から得たい情報を引き出すことを「魚つり」に喩えた。だから、「釣り」に行く、という遊び感覚が生まれる。日本の図書館は、日本十進分類法を使用し、図書を配架するので、これを知っていると、知りたい事項の分野の整理番号が分かるので、だいたいピンポイントでどの棚を詳しく知ら出たら、欲しい情報に出会える。これは、基本、文科系の話である。理工系では、最先端の情報は、電子化されており、投稿する雑誌が電子ジャーナルになっている。

僕のように退役した学者なら、図書館に釣に行くぞで済まされる。しかし、現役の中国学者なら、図書館に並んでいるのは、常識であって、最先端の研究情報はそこにはない。中国で発表される最新の学術論文は、すべて電子化されており、先方と契約し、高い使用料金を払わないと入手できない。それで、中国研究で日本の最先端の研究書である京都大学人文科学研究所においても、この維持管理費が捻出できないために、医学、薬学、理工系の漢語で書かれた研究論文の最先端を知らないままで進んでいる。僕に場合は、文系で、しかも関心が中国共産党の文化政策と農村政策なので、うまくカバーしている。企業様におかれては、東京の東方書店に相談されることだ。細かなキーワードを絞り込めば、年間10万円くらいの投資で、中国からの情報を買うことができる。パソコンで必要な情報を集める「釣り」と、富山大学の図書館に「釣り」に行く場合とがある。自宅か、富山大学か、全ては家内の機嫌に左右される。

いずれにしても、あらゆる学術分野の最新情報を知るノウハウは、大学にしかない。

 


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2月15日(木)のつぶやき

2018年02月16日 | Weblog

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