富山マネジメント・アカデミー

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`富山県は、すべての町村に物流条件に極端な格差がない。

2018年02月21日 | Weblog

兵庫県では、高速道路のインターチェンジが、県域に均等に分布していない。富山の場合、高速が山間部に近く、一般国道が比較的に海岸よりのため、市町村の単位では、物流の拠点と結節点がほぼ均等に分布している。これは、全県域で、産業の配置もほぼ均等に分布しうる。逆に言えば、巨大なトラック・ターミナルを1か所に集めても役立たないわけである。そのため、物流部門の輸送を扱う業者も分散化している。兵庫が四方への拡散型に対し、富山は帯状に横長く、飛び飛びに一列に連なっている。

この条件は、富山県が、農村といえば農村であるし、都市といえば都市である第一の理由である。第二は、勤労者がほぼ自家用車で通勤しており、1日通勤圏の3つの輪が重なりあう。西部圏、富山市圏、東部圏で構成される。問題は、このような人流、物流を上空から俯瞰し、公共交通もおける人流と、公道における物流と、それらの効率化が満たされる情報の集積と解析が、公共経済の立場から極められる必要があることだ。それには、富山大学の都市デザイン学の展開において、地域経済のロジスティクスという基本から離れすぎないようにすることだ。


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