富山マネジメント・アカデミー

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近現代史は、地球横断型の叙述体系がいる

2018年02月15日 | Weblog

高校の日本史と世界史との分立、どちらを必須とするか、これは悪魔の選択だった。日本経済を根幹で支える中核企業は、すでに国際化し、社員の多国籍化も進んでいる。それに対し、高校の歴史教員、特に日本史系が狭い視野の研究・教育の枠からでられないネックがある。そこで、近現代では、世界史・日本史を横断型の科目として教育しようとする案が制度化されようとしている。日本の場合、地球横断型の思考は、マルクスに由来し、コミンテルンの世界戦略のために先行して研究開発してきたので、マルクスの階級闘争進歩史観は薄めながら、地球規模の格差社会の解消という形で、修正マルクス主義がさらに生き延びることが考えられる。世界史では、ケンブリッジ大学が世界で最も公平な歴史像を提供している。特に科学革命を軸にする記述と、カール・ポラニーの歴史理論とケインズ革命との整合、さらにオーストリア学派の再評価などの経済学説の歴史の整理など、非マルクス主義の学者による叙述体系の深い検討がいる。

今度こそ共産党系の歴史学に任せないで、自由民主党が責任をもって政治主導し、広くケンブリッジ学派、ハーバード学派、そして中国、インドの学者の協力を得て、自由主義の貢献と限界、国民国家形成の長所・短所、なぜ、2度の世界大戦を生み出したのか、日本の責任の限界、そして、核兵器の問題など、「国際的にも違和感のない」歴史像、また、日本人の行動指針となる歴史像を提供するべきだ。文部科学省に丸投げしたら、共産党系学者の歴史像の焼き直しに終わるだけだ。


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2月14日(水)のつぶやき

2018年02月15日 | Weblog

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