まず、76歳という高齢者なので、細かな文字の洋書は、老眼では読みずらい。それで、まず、スキャナーを用いて、PDF形式に取り込む。このとき、ワード形式で取り込むこともある。PDFは画像形式なので、画像のテキストは、書き込みや削除できないので、主に図版やグラフの多い本は、これを使う。PDFには、音声で読み上げる機能があるので、時に助かることもある。PCのモニターで何倍にも拡大できるので、老眼鏡はいらない。論文などの引用するには、TEXT形式のワードへの転換が便利である。ただ、スキャナーに対応するOCRの読み取りの性能により、校正がかなり面倒である。英文でも古い書籍だと、書体が違うので誤認識が多くなる。このような校正作業が面倒なので、研究の戦線から脱落する人は多い。しかし、ワード形式に取り込んだ外国の書籍の重要部分は、PCのモニター画面と格闘しながら、独自の翻訳の作業が可能である。最近では、英語も中国語も、翻訳書が意外に少ない。それは、プロが翻訳のリスクを負わないで、本当に必要な部分だけを理解できれば良いので、学者の主流は翻訳を選ばない。ところで、最近の書籍は、デジタル原稿から印刷されているので、OCRの誤認識は格段に低い。だから、昔のように紙のスクラップはだんだん不要になる。代わりに、HDDの容量が頼みになる。我が書斎では、HDDの方がPCよりも遥かに高価である。それでも、2重にバックアップしている。クラウドに預けるのもよいが、誰にも楽屋裏は見せたくない。クラウドに任せるなら、バックアップのB版であって、自宅PCには、A版を保存するの限る。お勧めのOCRのソフトは、eタイピストが良い。特に中国語の簡体字のテキスト変換は頼りになる。
以上、述べたことの意味が分からないなら、もうあなたは異次元に捨て置かれた生命体にすぎない。