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日本で作られた二つの「花売り娘」の歌から

2014-10-18 14:41:16 | 日記


   「広東の花売り娘」と「東京の花売り娘」の事である。前者が作られたのは1940年1月とある。作詞者が詩を作ったのはそれよりも少し前だろう。日本人から見た中国文化の情緒を背景に、広東の町で花を売って生計を立てる可憐な少女を歌った内容である。歌詞には書かれていないが、売る相手は誰だろうか。中国の金持ちの他、外国人。特に、当時侵略していた日本兵たちに売っていた。まさに、敵相手である。中国人たちには勿論、本人少女たちにとっても非常に屈辱の状況である。それでも、花を売って生きる少女たちの力強さも感じられるし、それも見なければ、その詩の意味は判らないと思う。

   それから数年後。日本は敗戦になり、アメリカ軍が進駐。特に、アメリカ兵相手に花を売る娘たちの様子を描いたのが「東京の花売り娘」。3番目の歌詞には「アメリカ兵」とも書いてあるし。少し前までは敵として非常に憎んでいたアメリカ兵たちに花を売る。日本人としては有史以来の屈辱的な事だが、それでも、花を売っては生計を立てる少女たちの力強さも感じられるし、その詩もそれを見なければ、意味は判らないわけである。

  「命」は世界中で繰り広げられている障碍者運動のパワーの原動力でもある。又、命中心の価値観を確立しない限りは、エコ社会も実現せず、このまま汚染か何かで地球は滅びるわけである。命の大切さを各国の人達も噛み締めようではないか。

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