トシコロのありのままの暮らし


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「感情型ファシズム」さらに

2018-06-29 13:18:32 | 日記
    それは戦後の日本にも影響を与えているはずである。過去の影響を受けない「今」はあり得ないから。


   例えば、日本国民の価値観が池田勇人首相が出現した1960年あたりから経済主義一辺倒になったのも、政治の事をよく考えず、無関心な人が多いのも、教育も進学目的で、少し前までは丸暗記教育だったのも。本来は理性・理論中心に進めなければならない左翼系運動でも、感情論が目立ち、すでに1970年の時点で左翼系の人たちの内ゲバが深刻になり、次第に衰退したのも。感情的なやり取りの果てに結婚できなかったり、結婚しても離婚する男女が多いのも、感情中心の気風が尾を引き続けているせいもあるはずだ。戦前に作られた落語でも伝えられているが、日本では実際は戦前から離婚が多かった。今は夫婦よりも、親子関係の方が問題かもしれない。子供に対しても感情的になり、虐待を結果的にしてしまう親が多いから。夫婦は離婚できるが、親子は離れられないから、問題は更に深刻である。児童相談所の力を強くしても、問題自体は解決しないわけである。父母がそろおうが、一人親になろうが、今の日本では多くの子供たちが親の感情攻撃、ヒステリー攻撃に猛烈に苦しみ、傷付いているわけである。今の日本の一番の問題も児童関係だろうし。

   今の日本社会の諸問題も今や戦後だけを見ていては解決できない。少なくとも、明治時代の初期、又は、幕末あたりまでさかのぼって見ないと根は捉えられない気がします。