トシコロのありのままの暮らし


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国レベルの優しさ喪失の件

2018-04-27 14:01:34 | 日記
  「『不死身の特攻隊』から考えたこと」の補足です。


  確かに、モンゴル兵の供養をする習慣さえあった日本が、理由は判りませんが、ある時期から心を失ったみたいになった。ならば、皆様の中には、「ドイツもそうではないか」とか「イギリスもアヘン戦争などでひどい事をしたじゃないか」、「アメリカ合衆国も原住民を虐殺した」と思う人もかなりいると思います。僕もそれらと日本のその件は共通のものを漢字、比較しながら考えてもいます。人間のする事だから、共通する部分もあると思います。でも、同時に、各国固有の問題もあるようです。例えば、20世紀前半のドイツ。どういうわけでしょうか、第一次大戦前からドイツはヨーロッパ内では、ヨーロッパの後進国として低く見られていたようです。それで第一次世界大戦があり、負けて、ヨーロッパ各国から多額の賠償金を取られて、破産状態にもなり、各国とユダヤ人に対する恨みが強くなり、ナチスに傾いた。アメリカで出版されたニール・D・ウォルッシュ著「神との対話」にも、「神」の語り掛けの言葉として、この問題が出てきます。「神」の正体はともかく、ヨーロッパ諸国もナチスを産んだ面もありました。


  日本も幕末期にヨーロッパやアメリカから低く見られていましたが、清帝国はそのような事は日本にしなかった。それなのに、後年は満州から攻めた。戦争要因も、ドイツとはかなり違うわけです。

  共通する部分は共通する面として見ても、違う面は違うと見ていく姿勢も大切だと思います。

  また、時々「近代化が人の心を荒廃させて、戦争に導いた」という声も聞きますが、うなづける面もあるものの、これも違う気がします。中世に目をやれば。十字軍戦争という、非常に残酷な戦争がありましたからね。輸送方法も、兵器も発達していなかったのに、ナチスにも比較できるような残忍な侵略をヨーロッパの人達は行ない、高度な文化のあったサラセン帝国は破壊され、そのトラウマはアラブの人たちに今も残っていますし。中国の各帝国も戦争ばかりしていた。日本も内戦をかなりしましたね。戦争の他にも、「魔女狩り」という残酷な事も行なわれていたし。

  とにかく、日本に生まれた人たちは日本の歴史を知らなければなりません。特に、解明されていい事を。解明が進めば、朝鮮植民地化や満州侵略の事も明らかになり、韓国・北朝鮮や中国の人たちの日本への心のわだかまりも薄れて、東アジアの緊張も緩み、平和に近付くと思います。又、同時に人権の歴史もそれだけ明らかになるわけだから、日本国内の福祉の増進にも良い影響が出ると思います。我々はどこに行くのか、は「どこから来たのか」を知らなければ、答えは出ないわけですね。本当に我々日本人はどのような道をたどってきたのでしょうか。知りたいと思います。