トシコロのありのままの暮らし


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これからの共生社会のヒントの一つは大阪の歴史にあり

2017-10-14 10:42:59 | 日記
  日本はすでに少子高齢化が世界一進んだ国になっています。それは日本は最先進国になったという事であり、かつてのように外国の制度を取り入れる事は非常に難しくなっているわけです。日本が模範とするような国はあるのでしょうか。このような時は、温故知新と申しまして、歴史にヒントがたくさん隠されている事が意外と多いわけです。




  昨日書いた僕の文には、大阪の歴史を少し述べました。室町時代以来の本願寺の影響で、大阪では強力な助け合い・生かし合いが延々と行われ、重度身障者やハンセン氏病患者のケアも十分に行なわれた。その他、江戸時代になっても、幕府の身分制度を民衆が快くは思わず、最下層に位置付けられた人たちとも共生していた。1837年、当時は天保の飢饉の最中でしたが、民衆の飢えを救おうとしないお上に対して、大塩平八郎が怒り、乱を起こしています。その気骨ある姿勢は尊敬出来ますね。明治以降も、昨日書いた通り、共生伝統は続きました。




  親鸞上人は、「御同朋」と浄土系の信徒たちに呼びかけ、また、「人は生まれ変わり、死に変わっている以上、親も兄弟も、その他の人たちもない。皆一緒だ。私はあえて父母の為に供養などはしていない。する必要があろうか」と述べています。信徒たちに強く呼びかけたわけですね。平等思想や連帯思想も見られ、まさに以上の根です。




  現代人の多くは生まれ変わりみたいな事は信じませんが、代わって、遺伝子を当てはめたら、どうなるでしょうか。日本人は勿論、世界の人たちの遺伝子は99%以上が同じで、しかも、先祖をたどると、数百万年前のアフリカに住んでいた一人の原始人の女性にたどり着くわけです。ならば、親鸞上人の説いた「御同朋」はすでに科学的に証明されているのではないでしょうか。「私と同じ遺伝子を皆持っている」と人々が思い合うだけで、大阪の伝統的な共生社会と同じ思想が世界規模で生まれ、日本の福祉社会は勿論、世界平和の基盤にもなるのではないでしょうか。




  この問題は今後も継続的に書いていきます。