トシコロのありのままの暮らし


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人格・人権認めを科学的に見れば

2017-10-06 11:46:18 | 日記
  人間の遺伝子が互いに「味方」と認識し合う状態になると推察される。


  アリたちの社会を見ると同じ巣のアリ同士は物凄く助け合うが、同じ種類のものでも巣が違うと殺し合う。今はそのメカニズムが解明されている。動物の持つ遺伝子は他者に対しては味方か敵のどちらかと認識し合うわけである。中立はあり得ないそうだ。その辺の所は特に日本の村上和夫博士が詳しく研究されている。


  アリよりも人間の遺伝子ははるかに複雑だが、敵・味方の識別はアリと変わりがないそうである。例えば、原始人は身障や高齢の仲間の介護も行なってきた事が近年になり、明らかになってきた。仲間を文字通り、「味方」と認識し、その遺伝子が発動された結果である。味方遺伝子は「愛の遺伝子」と言っても良い。その遺伝子が発動される時に、人格や人権も認め合うようになるのではないだろうか。

 でも、御存知の通り、マクロ的には戦争やテロ、ミクロ的にも学校内のイジメや夫婦不和などが絶えない。原始時代から助け合い、愛の遺伝子を発揮させてきた人類だが、大昔に何かの出来事があり、人間同士も敵対スイッチが作動しやすくなったのではないかと。大体、有史以来は「戦争の歴史」だから。やはり、愛を説いたキリスト教も紀元千年ごろには十字軍戦争が起きたし、その後はキリスト教同士の戦争も起きた。日本でも、仏教同士の戦争が絶えなかった。更に、ナチスなどは言うまでもないが、競争原理の資本主義や、その資本家への憎しみを革命のバネとするマルクス主義も、遺伝子科学的に見れば、敵性遺伝を土台としたものである。そのような文明の果てに核兵器や毒ガスを生み出したのもうなづける。

  ならば、人類の遺伝子が何らかの方法で、味方・愛のスイッチが入らない限りは未来はないだろう。どのように愛のスイッチが入るかは僕にも判らないが、そのような地球社会になる事を願うばかりである。