鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

師走入り

2012-12-01 06:00:01 | 写真俳句

《お詫び》

体調不良で、皆様への訪問ができておりません。

失礼いたします。

 

氏神の走る木の根や師走入り

(うじがみのはしるきのねやしわすいり)

師走だけに、氏神も木の根も走る?

 

鯉揺れて微脈たちけり小春池

(こいゆれてびみゃくたちけりこはるいけ)

 

     11月21日~30日のツイッターつぶやき句をまとめました。

                           (一部省略、一部推敲)

    焼き芋に似たるナースの笑顔かな         隠れんぼの如く焼き芋待つ子かな

    独り夜や焼き芋あてにウヰスキー         焼き芋に治まる夫婦喧嘩かな

    小雪や少し伸びたる爪を切り            小春日や眠気を誘うエステの手

    小雪や少し詰まりて予定表             木枯らしや下校の子らの黄合羽

    木枯らしやバス待つ人の背のまろく        木枯や田舎のバスに客のなく

    純愛の日々もありけり一葉忌            一葉忌どれも一途な恋なりき

    冬の暮隣家の犬の鳴きやまず           冬の暮独居の電気つかぬまま

    電波塔黒々と立つ寒暮かな             冬の暮鬱の字書けず鬱思ひ

    みちのくの仮設住まひや芭蕉の忌         山寺の水子供養や芭蕉の忌

    芭蕉忌や郷の峠に句碑一つ             敦賀なる気比の松原芭蕉の忌

    時雨忌や四条の橋の托鉢僧             冬木の芽老いは明日の日愛でるごと

    老木に明日ある証し冬木の芽            悔しきを数多秘めきて冬木の芽

    月曜の子らの登校冬木の芽             定刻のなき身時雨るる月曜日

    神の留守神も敵わぬ人数多             神無月村の社に絵馬一つ

    神仏無きが如き世神無月               総選挙国の行方の千鳥足

    S盤のぱちぱち音や浜千鳥              蓄音機で聴きし日遠く浜千鳥

    蓄音機で聴きし日遠く浜千鳥             母恋ふて秘そと泣きし日小夜千鳥

    切干の日向に香る甘さかな              切干の戸棚の奥に忘れられ

    切干や切り干されたる夢のあり            切干や夢の縮みて老い半ば

    毛皮来て失せし命を思ひけり             ことほどにひと罪深き毛皮かな

    皮ジヤンの肩で風切る男かな                           毛皮着て面(つら)だけ人の数多かな           

    総選挙この指とまれじゃんけんぽん(川柳)

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム



最新の画像もっと見る

19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽だまり)
2012-12-01 06:32:44
鎌ちゃんさん おはようございます。

氏神の走る木の根や師走入り   鎌ちゃんさん

流石、木の根まで走らせるとは・・・。
またいらない歳を重ねる時が来たようですね・・・。(*^_^*)
今日は故郷の秋祭りですが、仕事の為いけません。
天気も良いようですので、ほっとしています。

鯉揺れて微脈たちけり小春池   鎌ちゃんさん

鎌ちゃんさんの池の鯉ですか・・。
錦鯉もいるようですが、ネットが張ってあるとは
やはり鳥害があるようですね。
鯉の動きはいつまで見ても飽きないものですね。

ツイッターつぶやき
元気ですね~・・。
総選挙この指とまれじゃんけんぽん(川柳)
まったく嫌なご時世ですね。
返信する
Unknown (kemm)
2012-12-01 06:37:37
>氏神の走る木の根や師走入り
木の根と師走の取り合わせが想像を膨らませてくれます。
早くも師走・・何となく気持ちも忙しなくなりますね。

>鯉揺れて微脈たちけり小春池
小春日和は池の鯉たちにもやはり嬉しいのでしょうか。
連れ立って楽しそうですね。

>総選挙国の行方の千鳥足
エスプリの効いた句が心を打ちます。
何とか千鳥足から立ち直ってほしいものですが・・
選ぶ我々の見識も問われているようですね。
返信する
Unknown (miyakokoto )
2012-12-01 06:39:07
おはようございます。
いよいよ師走・・・こうして四季を追っていると時の
流れが速いですネ

>走る木の根・・・さぁ~これは何の木でしょうか・・・?
上も見たくなる・・・
返信する
Unknown (ヒコ)
2012-12-01 06:57:22
おはようございます。
たくさん秀句が生まれていますね。
「氏神の走る」
「小春池」
造語が生きていますね。
返信する
Unknown (れいん)
2012-12-01 07:11:03
氏神の走る木の根や師走入り

立派な木の根ですね。
何があっても揺るがない強さ、我が国も
こうあって欲しいですが。。

鯉揺れて微脈たちけり小春池

鯉は人に馴れていて足音で近づいて来ますね。
暖かな冬の日の中で揺れ動いている様子を
よく捉えておられると思います。小春池、が良いですね。

総選挙国の行方の千鳥足

やり合ってばかりでダメですね。
民を考えて一致して欲しいものですが
まさに千鳥足の行方ですね。
返信する
Unknown (太郎ママ)
2012-12-01 08:57:15
「氏神の走る木の根や師走入り」
「鯉揺れて微脈たちけり小春池」

「走る」が効いていますね。
毎回思うのですが、毎日の句作はスゴイ量ですね。
次々と湧き出るのでしょうか?
羨ましいです。
返信する
Unknown (MONA)
2012-12-01 09:10:39
>切干の日向に香る甘さかな 

何だか、冬の日向の暖かさと、干した切干大根の匂いが伝わって来るようです。             
返信する
12月 (桜姫)
2012-12-01 11:19:53
 < 氏神の走る木の根や師走入り
 < 鯉揺れて微脈たちけり小春池

わーッ!凄い木の根ですね♪
ユーモアが効いていますね♪
ホントに、昨日お正月だったと思うくらい早いですね!(汗
「微脈」ネットが、波紋に見えますね♪



< 純愛の日々もありけり一葉忌
< 切干の日向に香る甘さかな
< 皮ジヤンの肩で風切る男かな

を頂きます♪
返信する
こんにちは (ポージィ)
2012-12-01 17:09:14
今日から師走。
鎌ちゃんの句も、どちらも動きのある句ですね。
インパクトある樹の根に、氏神も木の根も走ると捉えられたのは
さすが鎌ちゃん。忙し忙しせわしない年末です。
 
ツイッター句も読ませていただきました。

>木枯らしやバス待つ人の背のまろく
>切干の日向に香る甘さかな
あたり、好きだなぁと思いましたし、

>毛皮来て失せし命を思ひけり
これは私自身の思いでもあります。羽毛に襟の毛皮に…。

お隣のワンちゃん、相変わらずよく鳴いているのですね。
返信する
Unknown (たんと)
2012-12-01 17:53:44
世の中の善悪をすべて知り尽くしているような根張りです。
師走もあっという間に駆け抜けていくのを見守ってくれることでしょう♪
返信する

コメントを投稿