人の世の淀む流れや錦鯉
(ひとのよのよどむながれやにしきごい)
錦鯉津和野の町の古色かな
(にしきごいつわののまちのこしょくかな)
以前に旅した津和野を思い出して詠みました。
6月11日~20のつぶやき句を32句にまとめました。
飛魚や伊根はのどかな漁師町 飛魚やむかし古橋広之進
路地裏のけんけん遊び飛魚跳ねる 日覆に秘める逢瀬や四畳半
いにしへの名残る宿場の日覆かな 日除して街静もれる真昼かな
水虫に負けぬ頑固や皮膚科医師 水虫の妻より長きお付き合い
川蜻蛉気だるき午後に閉ぢにけり 釣り人の居眠る背なや川蜻蛉
釣り糸の動かぬ水面川蜻蛉 川蜻蛉所詮は風となる我も
籠枕夢は昭和の中にあり 初恋は初恋のまま籠枕
せせらぎを聞く山宿や籠枕 孤独から逃れ青鷺翔ちにけり
青鷺や詐欺師に似たる合憲論 青鷺の身のほど知らぬ獲物かな
夏の灯の九時には消ゆる老いの里 亡き友の残るメールや夏灯
病みを得て思ふ常世や夏灯 はぐらかす首相答弁水合戦
かみ合はぬ党首討論水合戦 笑ひつつやがて泣く子や水合戦
いかづちに怖くないよと泣く子かな ひとの命のなんと軽き世桜桃忌
桜桃忌黄泉路は所詮独り旅 寅さんのまた恋してる夜店かな
うつすらと昭和が残る夜店かな 白妙の衣はためき五月晴れ
症状の和らぐ朝や五月晴れ 噴水の頂点あたり五月晴
>錦鯉津和野の町の古色かな
街中の用水を泳ぎ回る錦鯉と言うと思い出すのは
萩や飛騨古川ですね。
やはり古い街並みによく似合います。
つぶやき句・・下記をいただきました。
*釣り糸の動かぬ水面川蜻蛉
*夏の灯の九時には消ゆる老いの里
*寅さんのまた恋してる夜店かな
>錦鯉津和野の町の古色かな
出世や権力争いばかりのお偉いさんを
見せられると、なんだかな・・・と感じます。
お金持ち=幸せ、ではないのに、人って
やはり欲張りなのですね。
独身時代に見た萩・津和野の鯉たち、
長閑でとても癒やされました。
日常の何気ない情景を認めた句の数々
鎌ちゃんの得意とする技ですね~♪
>日除して街静もれる真昼かな
>孤独から逃れ青鷺翔ちにけり
>初恋は初恋のまま籠枕
「錦鯉津和野の町の古色かな」
錦鯉の艶やかさは古色そのものですね。
どうしてこのような美しい魚が出来たのかと、不思議に思うばかりです。
津和野方面へは行ったことがありません。
元気なうちに行ってみたいです。
鯉が棲む場所の水質はいろいろで、清流よりはむしろある程度
濁りがある場所かしら…? そう思うと鯉たちが人間のようにも感じられました。
↓ 19日桜桃忌でしたね。 私には想像の及ばない、苦悩多き短い生涯だったようです。
泡・あぶくがイッパイ出ていますね。
まさか酸欠?症状でもないと思いますが
高級鯉であるゆえのことでしょうか♪
錦鯉津和野の町の古色かな
萩に旅したとき町中の川に鯉が泳いでいたのを
思い出しました。澄んだ川の水は生活用水としても
利用されていますね。立派な錦鯉、大切に飼育されて
いるのでしょう。
釣り糸の動かぬ水面川蜻蛉
錦鯉津和野の町の古色かな
寅さんのまた恋してる夜店かな
こちらの三句をいただきました。
< 錦鯉津和野の町の古色かな
津和野には50年前と、33年前位に行きましたが
側溝にも、大きい川の中にも、錦鯉が遊んでました!
「水清ければ魚住まず」とは言われますが
此処のお水は清く澄んでいましたね!
< 日除して街静もれる真昼かな
< 釣り人の居眠る背なや川蜻蛉
< 釣り糸の動かぬ水面川蜻蛉
を頂戴いたします!