鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

さくらんぼ

2012-06-22 05:22:57 | 写真短歌・写真俳句

口づけの味忘れけりさくらんぼ

(くちづけのあじわすれけりさくらんぼ)

元句は「口づけの味忘れけり苺食む」でしたが、

写真に合わせて詠み替えました。

 

愚痴つても仕方ないこと桜桃忌

(ぐちってもしかたないことおうとうき)

太宰治の命日、桜桃忌は6月19日でした。

遅れましたが、写真を添えてアップします。

 

投稿句有難うございました。

犬過ぎて高く跳ねたり痩せ蛙   よしさん

 

      6月11~20日ののツィッターでつぶやいた句をまとめました。

                            (一部省略 一部推敲)

   梅雨晴れにブーケ宙舞ふ笑顔かな              豊かなる瑞穂の国の梅雨入りかな

   梅雨寒や曇りガラスに書く名前                   まあまあとするか半生茄子の花

   茄子花や農婆の白き頬っ被り                     変わらずの腹痛頭痛梅雨湿り               

   毬の手のそれててんてん青葉陰                 焼酎に昔語らふカウンター

   焼酎や昔の名前で出ています                    焼酎やママの老ひたる赤提灯

   焼酎もをみなも好きで純情派                     びいどろや人生凹あり凸もあり                

   ビイドロを鳴らすをみなの口の紅                宮杜に遊びし日々や蝉の穴

   宮杜の少年の日や蝉の穴                         過疎里に蝉の生まるる子だくさん

   コンクリの隙間に生れぬ蝉の穴                   蝉生まれ逃亡生活果てにけり

   青蛙八十路の歌の若やぎて                       住む人の絶えたる庭や破れ傘

   天気図の雨ばかりかな破れ傘                    廃墟には沈黙ばかり破れ傘

   シェルブールの恋古りにけり破れ傘             逢い別れ萩の花火の一夜かな

   若き日の我に逢いたる梅雨の夢                  海亀や乙姫のもう老ゆる頃

   海亀の万年生きてこの星は                        父知らず父にもなれず父の日と

   釣り堀や団塊の背の居並びて                     釣り堀や企業戦士を退きて

   まだ恋の夢見る余力明易し                         愛の歌の楽譜枕に明易し

   柔肌を抱く刹那の明易し                             導眠剤使へど寝れず明易し

   愚痴っても始まらぬこと桜桃忌                     花南天つひに我が背を越しにけり

   さながらに巫女の舞ふ鈴花南天                   故郷の庭に咲く頃花南天

   南天の花の小さき主張かな                         浅井氏の天守の跡や草いきれ

 

リンク→鎌ちゃんの写真短歌写真俳句アルバム



最新の画像もっと見る

21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (太郎ママ)
2012-06-22 05:31:27
「口づけの味忘れけりさくらんぼ」

「愚痴つても仕方ないこと桜桃忌」

さくらんぼを正に含もうとする少女の唇が想像されました。
そのような時期もあったのでしょうね。
返信する
Unknown (kemm)
2012-06-22 05:53:42
>口づけの味忘れけりさくらんぼ
純情鎌ちゃんならではの素敵な句・・
「忘れけり」というこの照れがこの句のミソでしょうか。
それにしてもなんと可愛い、美味しそうな唇ですね(笑)。

>愚痴つても仕方ないこと桜桃忌
大宰ファンは今も健在ですね。
鎌ちゃんもそのお一人でしょうか。
「富岳百景」でもまた出してみるとしますか・・。



返信する
さくらんぼ (陽だまり)
2012-06-22 06:08:47
鎌ちゃんさん おはようございます。

口づけの味忘れけりさくらんぼ   鎌ちゃんさん

今朝は艶っぽいですね。
忘れたとは・・・。(*^_^*)
昨夜3粒ほど戴きましたが、高いものですね。
もっと安くならないものでしょうかね。(*^_^*)

愚痴つても仕方ないこと桜桃忌   鎌ちゃんさん

太宰治も好きだったのですね。
瑞々しいサクランボ、口の中にほうりこみたいですね。
眺めていることが多いです。(*^_^*)
返信する
Unknown (れいん)
2012-06-22 06:45:31
口づけの味忘れけりさくらんぼ

う~ん!さすがです。
「口づけ」が嫌味なく伝わるのも鎌ちゃんならではです。見事なさくらんぼ、美味しそうですね~

愚痴つても仕方ないこと桜桃忌
さらりと詠まれるこの手法、俳句を楽しんで
おられ句をものにされていますね。
見習いたいですが、なかなかです。

つぶやいた句も良いですね~


返信する
おはようございます ()
2012-06-22 06:55:33
今年はたくさんのサクランボを写しました。
あの艶々赤いサクランボを見ると思わず口付けしたくなります。
憧れの可愛い女の子の唇ってサクランボのようですものね!
鎌ちゃんのお気持ちよく判りますよ。(笑)

>愚痴つても仕方ないこと桜桃忌
太宰治の作品にあるそうですね。
読んだことがありません。
作家の人って自殺される人が多い気がしますがかなりストレスを感じるものなのでしょうか。

大らかな気持ちで前向きにと人生の後半は生きていけたらいいな、って常々思います。
返信する
青蛙 (yoshiyoshi)
2012-06-22 07:42:13
犬過ぎて高く跳ねたり痩せ蛙   よし
返信する
Unknown (麗門)
2012-06-22 08:26:48
さくらんぼと口づけ。
そんな味でしょうか。
嫌味なく詠まれて、さすがです。
つやつやのさくらんぼの写真がきれい。

桜桃忌でしたね。
太宰は永遠の青春文学。
いまでも人気は変わらないようです。
読み返したいけど、「時」は戻らないのが辛いですね。
返信する
口づけの味 (湘次)
2012-06-22 08:33:09
おはようございます
 口づけの味忘れけり苺食む
 口づけの味忘れけりさくらんぼ
両方いいですけど、さくらんぼに軍配が上がりましたね。
返信する
おはようございます (ポージィ)
2012-06-22 09:23:28
昨日立ち寄ったスーパーで、サクランボのパックが
積み上げられているのを見てきたところです。
木に生っているさくらんぼ、艶々で瑞々しく美味しそうですね。
初々しい乙女の唇のようでしょうか。
私など何も意識せずにウマウマと口に放り込んでいました。
色気もロマンの欠片もない(^^;)

桜桃忌 そうか、19日でしたね。奇しくも誕生日に
発見されたのですよね。彼の精神世界にはどんなものが
渦巻いていたのでしょう。
返信する
さくらんぼ (しのぶの花言葉歌日記)
2012-06-22 11:32:29
こんにちは。

「くちづけの味忘れけりさくらんぼ」

おっとと・・忘れけり、ほんとかな?と思わす

ところがテクニック。忘れるはずありませんね。

「愚痴っても仕方ないこと桜桃忌」

そうです、そうです。

愚痴らずに、サクランボ嬢に口づけを。

サクランボでなくてもいいですよ。
返信する

コメントを投稿