鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

冬至

2012-12-22 06:00:08 | 写真俳句

慎ましく暮らし夫婦の冬至かな

(つつましくくらしめおとのとうじかな)

冬至の南京、越前仕立てにしました。

京都府出身の妻の力作。

 

冬至風呂あまた病根抱へつつ

(とうじぶろあまたびょうこんかかえつつ)

一昨年の写真を使いました。

その時の句は、

不揃いの柚子に息災託しけり

でしたが・・・・。

 

       12月11日~20日の、ツイッターつぶやき句をまとめました。

                          (一部省略、一部推敲)

    風邪の子に母は嫁ぎて無かりけり         オフ会に何故か外され鮟鱇鍋

    鮟鱇鍋たまにやけ酒してみるか           聞こえ来る鍋の宴や一人酒

    物忘れ歳のせいだと冬籠               鵙贄の如く残りしひと葉かな

    狩犬の勇ましやがて悲しかな            狩の犬企業戦士の悲哀かな

    猟犬や主の笑顔を見たくつて            猟犬も漁師も老いぬ山の里

    茨木てふ街に住み古り枯茨             住み人の絶えし更地や枯茨

    凍空や山静もりて湖の黙               凍空や水平線に向ふ船

    ポン菓子の音の響きや冬の空            故郷の猪の出る道山眠る

    膝掛や少女に戻る婆の笑み             朝市の婆の笑む顔膝毛布

    わらべ唄流す売り場や膝毛布            うぶすなの敦賀原発冬ざるる

    おしやべりの方も忙し火番の子           人参やニキビ面なる青春期

    人参かまたピーマンか投票日            人参や老いて草食系となり

    底冷えや湯気あつあつと夫婦碗           底冷えの朝となりけり選挙明け

    底冷えやいよよ危うし九条の             底冷えにちんちん泣けるケトルかな

    ひたひたと滴る蛇口底冷える             底冷えや一人の友と別れ決め

    戻せない日々を数えて年の内            妻に尻叩かる日々や年の内

    老い母の雪掻く便り郷遠し               雪の夜やピアニツシモのセレナーデ

    寒禽や屋根に忍びの気配して            寒禽の相身互ひて生く野かな

    変わりゆく世に生きゆかむ悴け鳥          大枯野我の目覚むる孤独かな

    恙なく生きたき老後煤払                まだ淡き六十路の恋やすす払い

    払いたき続く胃痛や煤掃除              払えども六十路重ねし煤なれば

 

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