《お詫び》
体調不良で、皆様への訪問ができておりません。
失礼いたします。
氏神の走る木の根や師走入り
(うじがみのはしるきのねやしわすいり)
師走だけに、氏神も木の根も走る?
鯉揺れて微脈たちけり小春池
(こいゆれてびみゃくたちけりこはるいけ)
11月21日~30日のツイッターつぶやき句をまとめました。
(一部省略、一部推敲)
焼き芋に似たるナースの笑顔かな 隠れんぼの如く焼き芋待つ子かな
独り夜や焼き芋あてにウヰスキー 焼き芋に治まる夫婦喧嘩かな
小雪や少し伸びたる爪を切り 小春日や眠気を誘うエステの手
小雪や少し詰まりて予定表 木枯らしや下校の子らの黄合羽
木枯らしやバス待つ人の背のまろく 木枯や田舎のバスに客のなく
純愛の日々もありけり一葉忌 一葉忌どれも一途な恋なりき
冬の暮隣家の犬の鳴きやまず 冬の暮独居の電気つかぬまま
電波塔黒々と立つ寒暮かな 冬の暮鬱の字書けず鬱思ひ
みちのくの仮設住まひや芭蕉の忌 山寺の水子供養や芭蕉の忌
芭蕉忌や郷の峠に句碑一つ 敦賀なる気比の松原芭蕉の忌
時雨忌や四条の橋の托鉢僧 冬木の芽老いは明日の日愛でるごと
老木に明日ある証し冬木の芽 悔しきを数多秘めきて冬木の芽
月曜の子らの登校冬木の芽 定刻のなき身時雨るる月曜日
神の留守神も敵わぬ人数多 神無月村の社に絵馬一つ
神仏無きが如き世神無月 総選挙国の行方の千鳥足
S盤のぱちぱち音や浜千鳥 蓄音機で聴きし日遠く浜千鳥
蓄音機で聴きし日遠く浜千鳥 母恋ふて秘そと泣きし日小夜千鳥
切干の日向に香る甘さかな 切干の戸棚の奥に忘れられ
切干や切り干されたる夢のあり 切干や夢の縮みて老い半ば
毛皮来て失せし命を思ひけり ことほどにひと罪深き毛皮かな
皮ジヤンの肩で風切る男かな 毛皮着て面(つら)だけ人の数多かな
総選挙この指とまれじゃんけんぽん(川柳)