トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ビロードツリアブ

2015-03-25 | 小父のお隣さん
 ルリハテハが出た。撮影をしようと近くで粘っていたが翅を開いたタイミングの写真が撮れない。そのうち、近くを飛んでいる昆虫が気になった。地上に降りたのを見ると口がいやに長いのだ。撮影してみたけれどケータイで直射光下では細部まで再現してくれない。
 ルリタテハも黒く写っただけで少々消化不良な気分・・・。翌日、フジザクラの花を眺めていたらニホンミツバチとビロードツリアブが吸蜜に来ていた。長い口はハチドリを思わせる
 今日、ツマグロヒョウモンとえぐった様な翅のタテハ、判明しないがヒョウモンチョウの仲間、白い蝶を見る。当地では昨日モンシロチョウの初観測があったが、ここは里山だからスジグロかも…。
  ビロードツリアブ       ルリタテハ初見

生命保険作業 2

2015-03-24 | 水辺環境の保全
 作業開始      メダカの魚道    拡幅湛水終了

 生命保険と言うべきか生物保険という表現が正しいか小生には皆目判断できないけれど沈泥地に引き続き集水路の再度の拡幅をする。つい1ヵ月ほど前に行った拡幅は用土欲しさのやむを得ない作業だったが、今回は断水による破滅的結末を防止するための積極的な作業である。
 集水路の幅を広げ、現在泥水池1と同一水位の集水路を途中に堰を作り5㎝ほど水位を上げ水深も深くする。これにより泥水池1に連動して渇水枯渇する事態を避けれるだろう。万が一、水面面積を広げた事で蒸発量と絞り水の供給バランスが崩れても湿潤さは保持出来ると思っている。堤は30㎝ほど狭くなったが歩くのも湛水量の増加にも十分耐えられるだろう。形成した堤は17m、高さは10㎝程高くなったが水位も上がるから集水路側での高さ感はない。
 水位を上げるための堰からの排水は丸太で形成した樋を斜めに設置した。これでメダカはともかくドジョウやヤゴ、タニシなどの往来は可能なはず…。

新タケノコと猪肉の煮物

2015-03-24 | 何よりの楽しみ
 この時期だけ、タケノコとノビルを採集に来る親父さんからタケノコを2本頂戴した。この時期にしては立派だけれど皮をむいてみれば薬瓶と握りこぶし程度になってしまう。冷凍してある猪肉と煮物にしてみた。タケノコに比べれば猪肉は噛み出があるけれど、小生初の組み合わせである。これでも夕食の一品としては贅沢な類なのだ。勿論、不味かろうはずはなかったが猪肉は軟化させておいたほうが良かったかもしれない。タケノコに比べ噛む回数が格段に多いので初物を味わう気分を奪ってしまう感じになった。
   初物         猪肉と煮つけてみた

沈泥池の改良(4日目~6日目)

2015-03-23 | 水辺環境の保全
  4日目   5日目   6日目
 スコップ作業4日目ともなると腰痛や筋肉痛の心配があったが、朝、出かけるまでの間に行うストレッチと帰宅してから行うストレッチに加え腰痛ベルトで腰と下腹部をサポートしていたせいか今のところは大丈夫だ。
 必要な用土はもう近くにないのですべて作業範囲・加工範囲の中で調達せねばならなかった。既存の堤の拡幅で削り取れる部分と、これだけでは不足なので沈泥池の基盤層を掘り取り用土とする。これは合わせて池の水位を下げるためでもある。沈泥池からのオーバーフローは泥水池3に放流されるが、落差がありオーバーフロー流路の浸食を緩和するためでもある。
 池基盤層の掘り取りは全面行う心算だったけれど、堤に使い、上段の棚田の畦の補強に使っても使いきれなかった。そんなことで池の掘り下げは1/4で終わってしまった。この掘り下げた深みに今ある泥土を落として慣らし、何とか多少だけれど水位を下げる事が出来た。浚渫は生物相を捨て去る事になるから行えない。必要なら泥水池3の今回基盤層を掘り取った深みにジョレンで掻き落とすつもりである。
 4日目:新堤の形成土を拡幅部の堤と基盤土で調達
 5日目:新堤の形成ほぼ終わる。定水位装置とオーバーフロー部を設える。
 6日目:堤の突き固め。叩き板で法面、胴突きで上部平坦面を固める。乾燥具合を見ながら数回の突き固めを考えている。

レンゲソウ開花

2015-03-23 | 小父のお隣さん
 レンゲソウの開花が始まった。稲作をしていた時代の子孫なのだろう、棚田跡周辺に生き残っている。春先の蜜源植物として貴重といえるが、もう周囲には桜が多く開花しているからレンゲに頼るほどの食糧不足はないだろう。小生の情緒を和ませてくれる程度の役割かもしれない。レンゲや菜の花は小生にとっては少年時代を思い出すきっかけになる花だ。「連偈想」なんちゃって!…。

沈泥池の改良(1日目~3日目)

2015-03-22 | 水辺環境の保全
   1日目    2日目    3日目 
 水辺のシーズンを前にしても隣沢からの送水見通しが無かった。この分だと夏季にはカラカラに干からびる可能性大なので絞り水で周年涸れない沈泥池の拡幅を行った。拡幅に次ぐ拡幅で多大な労力を費やしてきたが、一挙にこの大きさに出来るはずもなく、まあ、気が向いた時に拡幅を重ねて丁度良い負担だ。
 ようやく戻ってきた水生生物の全滅を避けたいがためなのだが気休め程度の拡幅である事の認識はまだ出来る。着手する前は途方もない作業量に思えたけれど「塵も積もれば山となる」のことわざどおりになった。
 1日目:堤を移動させるため護岸丸太を固定する。
 2日目:護岸丸太と堤の間に直下の池の基盤層を掘り取り埋め立てる。
 3日目:他に用土が無いから旧堤の拡幅部分と沈泥池の基盤層を掘り取り堤本体に使う。

 どうでも良い事なのだが「一簣を覆すと雖も、進むは吾が往くなり」の一節が実感できた…。

ワラビ萌える

2015-03-22 | 何よりの楽しみ
 「もうそろそろか…」と思って会友のO氏とワラビ原に行ってみた。狙い通りワラビは頭をもたげていた。今季は他者に先んじられる事無く刈りはらっていた小生等が一番乗りだ。太くしっかりしたワラビを一束づつ収穫できたが小生の採集分はO氏に渡す。家に重曹が無かったからでもあるが、慌てて食べる事も無い、最盛期に賞味すれば良いのである。
 ワラビと一緒にスミレも写したが、このスミレはタチツボスミレだろう。横から見ると細い距が後ろについている。小生にも判りやすい花形だ。

水のコントロール

2015-03-21 | 水辺環境の保全
   定水位部の管交換         オーバーフロー流路面の保護 
 沈泥池の拡幅と掘り上げ作業の途中、定水位部の改善とオーバーフローの設えを施した。定水位部は基盤層の掘り下げに伴い下げる必要があったが、ついでに排水管を一回り太い径に交換する。通常通している絞り水の量は既存の径で十分なのだが詰まり易かった。管径50φを80φにしたことでオーバーフローする量も多少は減るだろうし、詰まりも少なくなる事も期待している。
 オーバーフロー部は、従来より水面が下がるので落としている池との落差も減じた。これで傾斜角も緩くなり浸食度合いも減るのだろうが新たに浸食防止の加工をした。オーバーフロー時の水位面から下の護岸丸太までの傾斜に厚板を4枚、等間隔に差し込んでみた。これにより水流による斜面の浸食流出は防げるはずだ。

*水ぬるむ

2015-03-21 | 遊び子は
           子よりも母が尻つく泥田なり
           春来るわらべ群がる水辺かな
           抜き差しも出来ず長靴田にひとつ
           水ぬるむわらべ勇んでメダカ追う

待てば山路の日和なし…

2015-03-20 | 小人閑居して憮然
 アクセス道の杉の大木、胸高径45㎝ある。沢の斜面に立っていて年々傾斜を増してきた。この頃は傾斜角20度を超えてしまった。倒木となるまで待つか伐採しようかと思案しているうちにこの状態である。重心方向から林道上に先端部まで落ちることは必至の状態で、排除処理するだけで数人で1日かかるだろう。一番の懸念はチェーンソーを入れても伐倒できるまでには至らず瞬時に裂け撥ねてしまう公算が大きい事だ。ボランティアとしては、このリスクを背負ってまで作業は出来ない。
 また伐採するには事前の周知と当日の通行止めが必要だし、倒木となるまで待つとしても夜間など通行に支障のない時間帯に倒れる保証もない。願わくば車両や人員の通行していない時間に倒れて欲しいけれどコントロールは聞かない対象だ。さてどうする…「待つ」でもなく「過ぎ」でもなく人身事故が生じる前に県の担当課へ図面と写真を届けた。
   傾斜の状態      斜向計
 斜傾木の根元は沢筋で林道下を通す土管がある。ここが枝葉で埋まって降雨後は道路に冠水するまでになってきた。当然、杉の根元は水面下である。これで地盤が更に緩みやすくなったのも一因なのだろうが、水に浸かる部分が圧縮方向であるのはせめてもの幸運だ。

送水復旧

2015-03-20 | 感じるままの回り道
   通水した       取水升を清掃する
 隣沢からの送水が復旧していた。一帯をフイールドにしている県職OBのM氏に尋ねてみたら「埋まった管を廃止して新たに配管したと聞いた」と言う。年度末の予算消化で行ってくれたのかと「珍しい事もあるものだ」とも思いつつ現地確認に行って当てが外れた。何のことはない「自然復旧」だったのである。
 台風による斜面崩壊で取水構造が破壊ざれ断水となったのを応急的に小生が復旧し送水が復活、そしていくばくもせず断水してしまったのが初冬の頃だ。
 会友と最初の継ぎ手を外し水の確認をしたのだが通水なく、最初の管が不具合なのは明白だった。3月の例会時、ポンプを修理して配管に繋げ送水圧で清掃しようかと話していた矢先の自然通水だ。おりしも泥水池の生物保険工事も終了した翌日、ヒキガエルが産卵したのだが、これに先立つ1日前に自然通水してくれた。何か「神仏の御加護」を思ってしまうが、ともかくもホッとした。

スミレ咲いた

2015-03-19 | 小父のお隣さん
 水源地へ向かう途中の斜面にスミレが開花していた。まだ群れを成して花を広げている状態では無く三々五々という風情である。スミレ類は数種類在ると思うが正確には知らない。葉が丸型か長めの三角形なのか、花色がどうかとかは判るけれど同定は出来ない。図鑑片手にポイントをチェックすれば判るのだろうが、尋ね歩いて楽しむ趣味はないから折々の出会いで十分満足している。
 駐車場至近のアズマネザサの密集する高台を刈り払って数年後、スミレの群落が出現した場所は年々来訪者が入り込み消えてしまった。ショウジョウバカマの群落も似たような経過だが、斜面に人知れず咲くスミレは生き残っている。

山に帰る

2015-03-19 | 小父のお隣さん
 ヒキガエルの産卵が始まって2晩目、更に産卵があって卵塊が増えた。今季はどう言う訳か本池本元よりトンボ池や泥水池内の産卵が圧倒的に多い。日照も長いし水深も安定しているからと思っている。水温の微妙な差まで感知しているようでトンボ池などは沢筋からの流入口を避け温まった水の集まる北側のオーバーフロー周辺に産卵が集中していた。
 前日はトンボ池で日中に1個体見たが、今日は泥水池3に1個体残っていた。まだひも状の卵が身体から離れず水底を移動しながら切り離そうとしている様子だ。引きずっているから「ヒキガエル」の名前が付いたのかどうか知る由もないけれど、産卵期には水辺の岸にひも状の卵が残っている事もある。
 今回の個体、作業をしながら観察していたのだが、昼近くになり諦めたのか上陸して卵のひもを切り離した。そのまま山の方向へ向かい草むらに消える。
  引きずりまわす   時々呼吸   上陸し山に向かう

フジザクラ咲いた

2015-03-18 | 小父のお隣さん
 フジザクラが咲いた。写真は開花日より1週間も後だから花数は増えている。この桜、花は下向きで樹高も低い。たいていが視線の高さなので横か後ろ側から眺める位置関係になってしまう。細かい事は気にせず「咲いた」のを楽しむだけなら支障が無い。
 フジザクラが咲く頃は早咲きの緋桜系は散り始めているが、小生は緋桜系の色合いが好きになれない。ソメイヨシノの開花はまだ先だが山桜が一番性に合う。

**道すがら

2015-03-18 | 感じるままの回り道
  タンポポの首を反してガク見れば慎み深き大和撫子
  菜の花の香り吸い込み土手行けば蕾は固き桜肩触る
  陽だまりを瑠璃色に染む君の名は何とも哀れオオイヌノフグリ
  ツクシンボ探し歩けば後ろより探し当てたる幼子の声