トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

欲とは恐ろしい

2015-03-28 | 小人閑居して憮然
 年初めから早堀りのタケノコを求めて人が来る。最初のころは地表浅く走る地下茎からの小さいタケノコがほとんどだが、この頃はゲンコツ程度の太さの物になってきた。それでも皮をはぎ取れば半分程度になってしまう。それでも入山者は絶えず、数本採集する人もいれば坊主もいる。竹林の大半が県有地である事が浸透するに従い入山者が増え竹林の林床植物は全滅したと言っても良いだろう。
 早掘りの人たちは唐鍬で表面を削り取りながらタケノコの頂点を探すから、林床は全面くまなく耕されたように毎年なってしまう。これでは多年草は生きながらえられない。貴重な蘭科植物は消えてしまった。写真のタケノコは例年やってくる親父さんの収穫物を撮影させてもらった。小生が口にできるのは見向きもされなくなった連休明け頃かなあ…。
 と思っていたら偶々頂戴して初物を食えた。こんなことがあると目じりを上げている訳にもいかない。

*水ぬるむ

2015-03-28 | 遊び子は
          泥団子そっとバックにしまいけり
          泥跳ねて友を指してはまたはしゃぎ
          手を伸べた母が尻もち春の谷田
          着替えなき母は濡れ着で帰りおる
          花びらを浮かべ卵を見つけたり