トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

羽化失敗

2010-07-25 | 小父のお隣さん

Photo_7

 朝、出かけようとした時、プランターの中に羽化直後の蝉を見つけた。「何でこんなところに?」と思ったものの理由は不明だ。プランターの中で数年を生きてきた訳でも無いだろうし、プランターの下は駐車スペースのモルタル敷きだ。

 鳥が運んだのも現実でない。とすると自分で這い上がったのだろうか、それが答えの様な気がした。結局、地表で羽化を向かえたから、羽Photo_6は伸びても波打って硬化が始まり、おそらく飛翔は出来ない。リンゴの幹に止まらせたが弱々しい。帰宅した時は影も形もなかった。    

 羽の周辺が緑色なので、クマゼミかなと思い図鑑と照らし合わせたが羽化直後のアブラゼミも緑色を呈していた。

 結局、抜け殻の触覚で鑑別したら、やっぱりクマゼミのようだった。触覚の節の長さが均等だったからだ。

 羽化失敗ではないが、栗の樹の根周りの毬を寄せていた部分に、マット状なった毬の腐食質を割りながらキノコが発生していた。これは連日の猛暑で乾燥したマットを破ることが出来ず、展開不十分で成熟乾燥して、あわれな姿だった。どこにもアクシデントはあるものだ。

 


ヌルデの除伐

2010-07-25 | 今日は真面目に

PhotoPhoto_2

 駐車場と沢の間の傾斜部に自然実生で育ったヌルデの木5本を除伐する。写真ではバックと重なって除伐した感じがつかめないが、現場の様子はすっきりして夏の装いになった。

 沢に高低差2mくらいで落ち込んだ斜面なので、安全のために実生樹や植栽したアジサイなどで区切りを明確にしてきたのだが成長の早いヌルデが圧倒してきたから除伐となった。これで実生のエノキ、ゴンズイ、アカメガシワに光が当たるようになった。

 ヌルデが最初に育った実生樹だが、遅れて成長してきたエノキ、ゴンズイ、アカメガシワなどを有用樹として選択した。エノキはオオムラサキを期待してのことだし、ゴンズイやアカメガシワは花粉や蜜源として優位樹が現れない限りは残しているのだ。

 今日、除伐して手袋と袖口の隙間に樹液でも付いたのか、夕方には赤く発疹が出来て痒くなっている。ヌルデやハゼなどはかぶれる樹種でもあり、子供等が動き回る付近の樹は除伐する意味もあるのだが、自分でかぶれていては全くしょうがない。暑くて度々手袋を外していたから手袋を介して接触する機会を増やしてしまったのだろう。

 少年時代、ウルシにかぶれて顔や手は勿論、大事なところまで亜鉛化軟膏をベッタリ塗布されたのを思い出した。風呂の火の番をしながら痒いところを火にかざすと少しは痒みを忘れたものだ。


*棚田

2010-07-24 | 水辺環境の保全

 『田を起こす素足運べば泥温し』

 『代掻きの泥指を抜けにゅるにゅると』

 『水棚田畦塗りやめる卵かな』

 『田起こしで足捕られ立ち聴く初音』

 『棚田跡芽吹く裸木萌え野原』


猛暑時々サプライズ

2010-07-24 | 小父のお隣さん

Photo_4  Photo_5 Photo_6

 連日、猛暑日に近い気温の中で活動していると「サプライズ!」と思えることもある。この二日間で「サプライズ」と思ったのは、ツノトンボ、ノコギリカミキリ、ウバタマムシだ。

 今日はタマムシが手の届く距離を飛翔してきたのだが、昼食中だったことと「オオスズメバチ!」と音を聞き違えた結果、取り逃がしてしまった。タマムシも夏季に1~2回出会うだけだから残念だった。あのような昆虫は手の平で撮影したいものだ。


採光最高! 2

2010-07-24 | 今日は真面目に

Photo  Photo_2  Photo_3

 前日に続いてアラカシの除伐だ。幹周りもやや太く樹齢は40年前後だ。南の正面に倒すとキウイの棚が破壊されるので、西よりに倒さねばならない。前日と同じく枯れた栗の株を 狙ってロープでコントロールした

 樹高は孟宗竹ほど高くはないが目測で15m未満というところだ。樹の内部に腐れがあって、思っていたより傾き方が早かった。ロープを引いてくれた会友二人は滑車を介して引く方向を変換していたから十分安全圏だったが、引き加減やロープを放置して避難するタイミングが想定とは違ったから多少は慌てたようだ。

 小生も自重で傾き始めた幹が腐れのため一気に張力のかかった方向へ倒れたから、指示出す暇もなかった。かように伐木は予想が難しい。それでも方向と落下地点のコントロールは想定どおりだったから、素人としては十分な出来だろう。

 針葉樹と異なり広葉樹は枝の広がりが一様でなく、重心も掴みにくいので緊張する。今回の二本は株元から出たひこばえを癒着吸収して、水平断面が変形しており、事前に整形しなければならなかっただけに手間は掛かってしまった。枝、幹を切り刻んだだけで集積するところまで行かなかった。さすがに34℃の猛暑日直前の気温の中では「まあ、いいっか!」である。


採光最高!

2010-07-23 | 今日は真面目に

Photo_2  Photo_3  Photo_4

 栗畑に蔽いかぶさって日照障害の元凶になっていたアラカシを除伐した。直下の栗の木は日照不足で大きくなれず、今年は葉を着けたのに枯れてしまった。結果的には「遅きに失した」と言うことになるのだが、一方では枯れたことにより倒すスペースが出来て、他の立ち木を傷つけないで除伐を実施できた、とも言えるのだ。「万事塞翁が馬」か…。

 春からロープを掛け、枝を一部伐り落とし始めたのだが、斜め樹のため取り付きがうまくいかなくて中断していたから、直下の栗の木が枯死してくれたのは「これ幸い」でもあった。年輪を数えると35を数えることが出来たから、35~40年生程度の樹である。切断面の長径は、ほぼチェーンソーの長さに等しい。双幹だったし斜め樹だったからいびつはしょうがない。

 これで直下の日陰だった部分に日射が注ぐようになり、背後の竹の谷の中にも光が差し込むようになった。樹齢同程度のアラカシが8mほど東にあるから、これも近日中に除伐する。これで、今まで日陰だった部分に日照回復が出来るので新たな植樹が出来るというものだ。


*月食の夜

2010-07-23 | 遊び子は

Photo『満月に群雲ならぬ陰させば生まれし時の思いを想う』

『幾たびも陰る月かなふたおやの月の満ち欠け潮の満ち引き』

『陰る月一刻ならばよしとなす陰る胸の端当たらぬ光』

『今生の出会いによりし親と子に陰りありとて月は満月』

『遊び子は月の砂漠をはるばると歩む道行き親子つれづれ』


トレイルの草刈り

2010-07-22 | 今日は真面目に

Photo_4  Photo_5

 ビオトープ、食草園の先のトレイルは分け入る人も少ないのだがビオトープ、食草園を保全する意味も在ってトレイルの草刈りは実施しないでいたのだけど、奥の林内と接続する部分は背丈ほどに伸びて、これでは本当の「踏み跡」になってしまうから草刈りを実施した。

 頻繁に歩く人のいるコースではないから夏場は踏み跡不明なほど草茫々になるし、刈らねば更に利用は減るから夏期のジレンマの一つだ。

 朝方は曇天模様だったが作業を開始する頃には陽射しが強くなってきた。半分は木陰に入るルートなのだが暑い。熱中症予防のため塩飴と携帯する水筒に梅干は必須の季節になった。食事までに1.5リットルは飲み干してしまうが、お腹がいっぱいになる感覚は全くないのだ。

 作業開始前から汗だくの気温で湿度である。真面目に作業を続けると衣服の上下ともビッショリだ。今日は着替えを忘れたから最悪

     Photo_6 Photo_8


柳の周り

2010-07-22 | 小父のお隣さん

Photo_4  Photo_5  Photo_6

 通りすがりに柳の大木に立ち寄ってみた。相変わらず幹周りの地面は踏み荒らされている。定期的な採集者がいるのは間違いないだろう。クワガタやカブトムシは不在だったが、体長20mm程度のスジクワガタがいた。アオカナブンは樹液を吸っている。

 幹の苔むした部分にはバッタがいた。イナゴと当初は思ったのだが、羽が小さいからまだ幼態のようで種類は不明。周辺の草むらにはバッタが多く「パチッ、パチッ」と、あちこちで音を出している。縄張り行動なのか雌を呼んでいるのかどっちかだろう。

 思い出してコクランの自生地まで行く。花が見れると思ったのだが、この雨の期間に花は終了していた。次に花を見れるのは一年後だ。残念至極!。コクランは地味だから、ほとんど注意を引かない。だから遊歩道至近で花盛りでも盗掘もされず生き長らえている。


*竿頭に立てば

2010-07-21 | 感じるままの回り道

 『厭離穢土内なる宙は無月なり』

 『新月や欣求浄土に星は飛ぶ』

 『十三夜鳥影冷えて飛び惑う』

 『釣瓶落ち果てなく思う宵の闇』


稲の生長

2010-07-21 | 水辺環境の保全

Photo_6 A7/10A7/18

 前回より8日後の比較。葉先まで50cmほどに育っている。前回は田植え時の苗の大きさの差がそのまま現れていたが、今回は逆転した。B苗の田は上部なので水温の影響だろうと推測している。田の草も一気に繁茂してきた。

Photo_7 B7/10Photo_87/18


アゲハの吸水

2010-07-20 | 小父のお隣さん

Photo_7  Photo_8

 帰り道、駐車場から車道に出ようとしたところで車を止めた。カラスアゲハが吸水していたからだ。花にいるときはほとんど撮影のチャンスはない蝶だ。

 ゆっくり接近するも、不意の手足の動きにもよく反応する。周囲に注意は払っているようだ。かと思うと、吸水中に交通事故に遭う個体もいるから個体差もあるのだろう。近くで観察していると、結構頻繁にオシッコを出している。

 この個体はジックリと付き合ってくれた。吸水に満足したのか近くの草の上で羽根を広げた。金属光沢のある美しい青とも緑とも取れる羽根色を堪能できた。

 生きている蝶の美しさは写真では伝わらない。見事の一言に尽きるが、手の届く距離で見続ける機会は少ないのだ。


*カゲロウの刻

2010-07-20 | 感じるままの回り道

 『羽化したるトンボの数を読み取ればしみじみ見やる手の平のタコ』

 『イトトンボアカトンボ群れヤンマ飛ぶ棚田に過ごすカゲロウの刻』

 『次の田へ流るる水を遡る子蟹を見やるしゃがみて見やる』

 『鍬使い田土を溶かす我が顔は汗と泥とでなまはげのごと』


棚田のトンボ

2010-07-19 | 小父のお隣さん

1Photo_9  2Photo_10 3Photo_11

 棚田にトンボが群舞している。単一種でなく複数入り混じっての群舞だ。オオシオカラトンボとショウジョウトンボの♂が一番多い(2)。シオカラトンボはヒスパニック系だ(1)。そのためかどうか敏感で飛行時間が長く、止まっても接近をなかなか許さない。オオシオカラトンボやショウジョウトンボは普通に歩いていっても50cm位までなら飛び立たないことが多いのだ。

(3)は真っ赤なトンボと連結して、その後産卵行動に入ったのでショウジョウトンボの♀と知る。どの種類も♂が多いのは♀の選択と関わっているのだろう。六枚の棚田の面積は約100坪、飛行しているトンボや竿に止まっているトンボは一枚当たり最低でも10匹前後だ。おそらく60匹以上は集まっている。一坪辺りでは0.6匹だ。

 止まり竿の奪い合いから空中戦もと、他種も同種同士も♂たちはかまびすしい。

 撮影は出来なかったが、ヤンマ類二種、ウスバキと思える個体1を確認した。沢筋の小水路にいたハグロトンボを含めれば、都合7種が飛び交っている。米作農家の田んぼは稲の生育も良いがトンボはほとんど見かけない。

 見かけないと言えば、カワトンボは林内に移動したし、イトトンボ類は5月に比べれば皆無になった。

Photo_12 オオシオカラトンボの産卵だが、オスはいつも健気に見守る。


田の草取り

2010-07-19 | 水辺環境の保全

Photo_3  Photo_4  Photo_5

 50年ぶりの田の草取りをした。考えるまでもなく手先が動きを覚えていた。腰が痛くなるかと覚悟はしていたが快適だった。畑の草取りより何ぼか楽しい。(残念なことに、翌朝は両の肘関節、太腿の裏側が筋肉痛を起こしていた。

 田植え足袋を履いて素手での作業だが、場所によって随分と水温や地温が異なるのが判る。上の田ほど水温が低く感じた。棚田の最上段二枚は、加温用・生物リザーブ用として田植えはしなかったのだが、それでも下の四枚の田は上段ほど低い水温だ。

 そのためかどうか、十日ほど前は田植え時の苗の大きさの差がそのままだったのが、今日は小さかった下の田の稲の生長が勝っている。

 作業を終えて畦に上がったところでヤマカガシに出会った。急いで撮影したのだがレンズが汗で曇っていて不鮮明になった。タオルや衣類に乾いたところなどないから、取り直ししても同じことだ。体長約50cm前後か、ヤマカガシの大きいのは見たことがない。