トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

驚きはしないけど…

2010-07-09 | 小人閑居して憮然

Sn3d1329  上海観光の帰路、帰省した娘の土産品を開けて巧妙さに感心する。

 わが国も上げ底や詰め物、額縁、まがい物、粗悪品などが氾濫した時代があったが、その頃を髣髴とさせるパッケージだった。

 暇つぶしに外寸と実質部の内寸比を計測したら実質44%だった。容積の実に56%が空の計算だ。

 内容が見えるように蓋に窓を開けてあったが、中に額縁工作がしてあるなど、当然見えないギリギリのラインである。観光土産品で一見の客相手の品だから、売ってしまえば「勝ち」の精神に溢れたデザインでもある。見えないところも「並んでいる」と思わせるに十分な窓の大きさなのだから。

 マニフェストやらも公約放言なども、この土産品と大同小異、目糞鼻糞、五十歩百歩、羊頭狗肉に違いないと、思いを11日に馳せながら、就寝前に喰った菓子であった。

 そう言えば、かの国には「君子は政に携わらず」と言う、古来より続く性向を喝破した名言がある。文字どおり君子のいない政の中で生きなければならぬ島国の悲愁を噛み締めて喰った土産であった。その重大さを思うと、あらためて歯を磨くなど小さなことだ。だから歯は磨かなかった。良い子は真似をしてはいけない。生涯、狗肉を食べ続けなければならない人民にとって「歯は命」であるから・・・。皮肉ではないのだ。


キアゲハの産卵

2010-07-09 | 小父のお隣さん

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 お昼時、ミカンの樹にキアゲハが飛来してきて離れない。「ハハン!」と思って待ち構えていたら産卵を開始した。

 ミカンの葉に産卵することから始まり、終盤はサンショウの葉に産卵して去っていった。産卵行動の回数は数えていなかったが時間としては10分前後だ。結構念入りに卵を分散させながらの産卵だった。

 サンショウの葉への産卵はカメラを構えている一尺程度のところまで来るのだが、ケータイでは構図をとってピントが合って撮影できるまでのタイムラグの間に移動してしまうので「この一枚」をとるのが大変だった。

 来週くらいには幼虫が見られて、二週間もするとミカンもサンショウも葉が見られなくなるのだろう。園芸作物や庭木の類ならあわてるところだが、フイールドでは「今年も衣替えか…」程度の心境で気楽なものだ。


*一寸の虫に五分の癒し

2010-07-09 | 小父のお隣さん

 『ゲンジ飛ぶ暗闇の沢一人立つ』

 『羽化トンボ伸びたる羽のぬれば色』

 『夏至だなあキリギリス鳴く草いきれ』

 『早苗田をヤンマ見回る昼餉かな』

 『葦角にヤゴ殻を見ゆ今朝の畦』