トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

*牽牛、織女の世界

2010-07-07 | 温故痴新

 相触れて帰りきたりし日のまひる天の怒りか春雷ふるふ      川田 順

   会い折れて帰りきたりし火のあたま浮世哀しき驟雨にふるふ

 幾山河越え去り行かば寂しさの果てなむ国ぞ今日も旅ゆく     若山牧水

   幾山河越え去り来ても寂しさと果てなむ苦忍今日も暮れ行く

 わが盛りまたおちめやもほとほとに寧楽の京を見ずかなりなむ  大伴旅人

   わが盛りもう落ち目やかとほとほと奈落の今日を見て哀しやむ


紅白

2010-07-07 | 感じるままの回り道

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 下草刈りをしていたら、中からヒョッコリと朱色と金色に見えるカサのキノコが出てきた。成長したのは色の片鱗はあるけれど「薄めてしまった」という趣だった。幼体は惚れ惚れするほど鮮やかで美しかった。

 また純白のキノコも現れたが、種類はともかく白いキノコは割合とポピュラーに感じるから興味をそそらない。

 ただ「死の天使」などとも言われる猛毒のドクツルタケなども稀にあるので注意を払っている程度なのだが、今回のキノコはマッシュルームにも見える白いキノコだった。軸にフリルも地下に卵様殻もみとめられなかったが危ない、あぶない。

 「紅白だ、めでたいな」などと言って遊んでみたところで、一歩踏み込めば三途の川は直ぐそこにある。そういえば今日は七夕だ。富士山で見た天の川は「凄い!」の一言に尽きるものだったが街住いでは彦星や織姫星すら見る事はない。

 七夕飾りをしても星空を眺めようとする大人や子どもはいるのだろうか。環境的に無理になった面もあるが、これもフィナーレのない伝統行事になってしまった。