トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

源はいたるところに

2009-08-05 | 小人閑居して憮然

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 モリアオガエルの産卵樹にと残しておいたアカメガシワの樹下は植生が回復しない。畦も土手も水滴に叩かれて表面が侵食されている。

 早々に除伐することにした。産卵するための枝は少々高くなるが他の樹木で代用してもらうことにする。

 「森を守るのにどうして木を切り倒す?」この疑問はよく投げかけられるが「最適化」の選択はなかなか理解してもらい無いことも多い。

 環境の悪化で、植生の存在そのものが全体の支障になっているのは「内的要因」だが、外的要因も馬鹿にはならない。おとといは無かった「空き缶」が、今日は棚田の中に転がっていた。あえてこういうことをする輩は結構多いのだ。

 「親しみ易くした」代償に「血圧が高くなるご褒美」は日常茶飯事と心得ないと、とてもじゃないが「やってらんない!」。


草を刈る蒸す日

2009-08-05 | 今日は真面目に

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 昔「草を刈る娘」なんて映画があった。今にして思えばのどかな恋愛純情青春映画だった。原作は「石坂洋二郎」だったか。

 そんなことを脳裏に浮かべての草刈りだった。午後から雷雨の予報で直射日光の無い屋外作業日和となったが、こんな日は蚊と蚋がまとわり付く。蚊取り線香などほとんど役立たずで、スプレー噴霧が一時だが安堵の時間を生み出してくれる。

 ただ八月に入って虻の襲来が目立ってきた。一瞬「スズメバチか!」と思わせる羽音なのが憎たらしい。

 棚田周辺も「夏草や兵どもの夢の跡」を思わせる草茫々になってしまった。3時間掛けて刈払機で処理をする。ズボンまで汗ですっかり濡れてしまった。こんな後は昇りの斜面がつらい。

 棚田周辺の最初の頃は「葦とオニワラビ」の原で、今年は「サデクサとイヌタデ」が優勢で額縁のようにヤブミョウガが繁茂している。

 畦は原より植物の種類が多いが、いわゆる「畦植生」にはまだ遠い。それでも根付いてくれれば侵食防止には大いに貢献するだろう。

 駐車場も茫々だったが、休んでいる間にOさんが綺麗に刈り取ってくれた。