『青葦になれぬ小葦はいじけたり』
『夏ヨモギ香り無き丈刈り刃入る』
『名月に間に合うつもり青ススキ』
『青ハギも時を得たりとつぼみ出し』
『夏アザミ寄れば我刺す針の葉よ』
八月の後半が草丈の伸びの著しい頃だ。夏を惜しんで伸び急ぐでもあるまいに。伸びすぎた草丈は刈るのに苦労する。
植生が安定しない植樹予定地に実生の桑の木が目に付いたので、とりあえず廻りを綺麗に刈り込んでおいた。落葉樹の若木は残しておきたい。何時までも草原でも困るから。
その中に3尺ほどのタラの若木が何本もあった。近くに繁殖用母樹として大事にしている親樹があるからだろう。
この親樹は今年の春に大きなダメージを受けたが、今は花穂をつけている。来シーズンには「採集禁止」の立て札を立てねばなるまい。見つけられて一度採集された木は次の年も必ず被害を受け、最終的には枯死するのが相場だ。