タマアジサイの花盛りだ。日陰で目立つのはこの花くらいだが、花色は残暑の頃に相応しく涼を感じさせる。
虫たちは花粉をむさぼり喰らうのに大忙しで、近くによっても飛び立つことは少ない。不思議に思ったのは、花が大きくて目立つのに蝶の類はあまり好まないようだ。特に大型の蝶が寄っているのを見た事が無い。花粉はあっても蜜が少ないのかもしれない。
色合いは綺麗だが、直ぐ褪せてしまい「花の命は短かりき」を実感させる。今日は包が開きかけているところに遭遇した。お澄まし色の花なのに面白い形態だ。
タマアジサイ全体を眺めると、妙に大柄で抜けて締まりがない感じがすることだ。惜しい。
『ハナムグリ玉アジサイと粉まみれ』
『幽谷の玉紫陽花は幸薄き』
『味彩と言うべき花の三拍子』