午前を費やして浸食の大きかったカーブの護岸工事をおこなった。足は水の中だがゴム長を履いていては涼しさも感じない。
土を削って、浚って、盛ってと濡れた土砂は結構重量がある。丸太の全長が不足だったから、継ぎ接ぎになってしまった。
成り行き任せの作業だったから、終わってみると組み方が気に食わない。「ここも」「ここも」と加えていくやり方だと力学的に逆になってしまうことがままあるのだ。
それはともかく、水面が広がるにつれトンボが集まってきた。ヨレヨレのムギワラトンボなどは産卵を継続できなくて、ホバリングしながら2~3回尻尾を水に落とすと岸辺に止まって休むことを繰り返していた。生み終えると命の尽きる個体だ。
気がついてみれば、アブラゼミもクマゼミも鳴いていなくて「暑っちー、押忍、押忍」と鳴いているセミが多くなった。