トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

油断しなくても水は断たれる

2024-07-07 | 小人閑居して憮然

 毎日が日曜日のうえに熱中症警戒アラートが出続け、その上、猛暑日の連発ともなれば弱い立場の低年金高齢者は「暑時は大事!」と大事を取り引き込まらざるを得ない。だからと言ってフイールドの様子は日々変わるのだから見回りも必須なのだ。この日も予想気温38度でアラート中ではあったが曇天になったのを見計らい水見回りに行った。「降雨が無いので断水は無いだろう」は僅かな望みではあるがいつ何時、漏水で干上がるか分からないのがフイールド水域の特徴である。

 行って仰天!早速動転!お空は曇天、では無くてまあ、ヤレヤレと禿げ頭をスリスリしたのだが茫然と失禁してても解決はしない。水見回りの結果は「大きな漏水孔」によるものだった。干上がりは泥水池2から始まり、3,4,5と水が切れてしまった。それでも2,3,4は乾燥せず湿った泥土の中に僅かな水溜りが見えるから「ギリギリセーフ!」で泥水池5は「アウト」の状態である。まあ、フイールドだけでなく「ギリギリ政府とギリギリ民草」は現代東西、本邦を筆頭に指折り数えるのに事欠かないが、指折り数えたところで潤いをもたらさないのは周知の事実でもあり、こんなところにも愚弄張化の波がある。

 泥水池3    接続水路    泥水池4

 この時点でのフイールドの気温は33℃で掘削作業など「とんでもない!」のは承知でも「事、そうはいかない」なんて事態は人生に多々ある。この日も「高齢者は醜い!」「爺爺は臭い!」と言われて出て来たばかりなのだった。事実だし先生様でも無いので潔く受けとめて家出したのだった。高齢になった人生の黄昏時、熱中症警戒アラート下で漏水部を掘り下げ、掘り下げ埋め戻し鎮圧する作業はほどなくして重い泥、ドロドロ、汗ボロボロとなって不快極まりなかったのだが水生生物層をリセットする訳にはいかない。

 掘り返してみるまでも無く漏水部はハンドボールが入るほどの大きさで。掘り進めるまでも無くその下は大きな空洞になっていた。この棚も含めフイールドの水域は地下漏水孔が網の目のようにある環境なので驚くに値しないものの、空洞部はスコップを差し込み回転させても差し支えないほど大きかった。この猛暑下に掘り下げて完治させるには荷が重すぎるのでそれは秋季以降に行う事に決め、湛水するに十分な範囲だけを鎮圧して終えた。一昼夜を要するけれど、これで漸く干上がりから回復するだろう。油断大敵・水断全滅・・・。


この記事についてブログを書く
« イワタバコの花 | トップ | 今日のトンボ「コシアキトン... »
最新の画像もっと見る

小人閑居して憮然」カテゴリの最新記事