
連日の雨天で朝食を食べれば眠くなるだけの高齢者では日中からウトウトするようでは夜が怖い。そこで午前中くらいは立ち作業で済ませたいのだが木工工作とはいかない。結局はお台所様として君臨するしかないのだった。冷蔵庫の中には先日に仕込んだ「糀発酵香煎」と「糀発酵ミルク」がまだ残っているがそうそう食べきれる物でも無いのだ。それで「フォカッチャ」の材料としてしまう事で消費を促進する事に決定。

ただ「糀発酵香煎」は発酵管理する関係でドロドロ状態で水分が多い。強力粉と合わせ適切な粘度にするつもりだったが予定の強力粉は60gしかなく、やむなく頂いてストック状態の全粒粉中力粉を代用して生地を作った。「糀発酵香煎」をお玉2杯に強力粉と中力粉を加えつつ粘度を見たのだが粉の量は200gまで増えてしまった。
全粒粉中力粉の袋書きに「パン作りには強力粉よりやや緩めにすると上手くいきます」とあったのでそうしたのだが軟らかいとやはり打ち粉を振っても扱いにくい。「耳たぶ程度の固さ」ではない「やや緩め」など未知の領域なのである。
強力粉 60g 中力粉 140g
糀発酵香煎 お玉2杯
糀発酵ミルク 50ml (牛乳が無かったので代用。バター溶解用)
バター 13g
イースト菌 6g
塩 2g
キビ糖 大さじ1
※ 打ち粉、オリーブオイル、ハーブ塩 適量

材料を混ぜ合わせレンジで一次発酵のスタート。常温10分でガス抜き成型後二次発酵させる。この後、オリーブオイルを塗り小さな擂粉木で窪みを付けてハーブ塩を振り生地の出来上がりだ。
予熱200℃焼き12分でセットして焼き上がり。糀発酵香煎の甘味と風味が試食の段階から口中に満たされる。砂糖を控えたから甘味も控えめなのだが噛みしめていると「おいしい」感覚が広がる。セオリー通りのレシピではないから期待はしなかったけれどモッチリ感も十分で、結局はお昼の主食で消えた。お茶うけにと思い焼いたのだが当てが外れて、お茶の時間は「空っ茶」である今日も又・・・。

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秋霖や今日も孤茶なり立つ窓辺