トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日の素労風努「自家採種酵母の培養・追加曝気発酵」

2022-09-22 | 何よりの楽しみ
 ドライイーストの使用に何の不満も無いのだが「面白くも何とも無い!」のであって二度童としては何歳児相当に当たるのか知る由も無いものの「遊びをせんと生まれけむ」二度童である以上は遊ばねばならない!。
 しかしなあ、年金は減るばかりで懐の余裕は皆無。フイールドの物なら無料で用立てられるので、ここは普段の手入に免じて少々材料を調達させてもらった。

 まずはお茶の友に時折作ってみるフォカッチャ用に自家製酵母を用意する事にした。事前サーチで「リンゴ」や「干しブドウ」の酵母が発酵力があり培養も容易だとの知識は得られたけれど遊ぶ以上は「打ちてし止まむ」なのである。玉砕覚悟で野草からの酵母培養としたのだ。
 世間では「天然酵母」とする表記が多いけれど市販の酵母だって人工物ではない天然由来の酵母だ。生命科学を駆使して生じさせた酵母はひとつも無いはずだ。とは言え改良や選抜種の結果なのだろう、発酵時間は大幅に少なく出来る長所がある。自家採種培養酵母は性質不明のため先は見えてこない。まあ、未知との遭遇である。

 それはともかく手始めは「クズの花穂」と「フジバカマの花穂」から酵母を培養する事にした。フイールドでの作業終了のおり、チョコチョコと摘んできて砂糖と水を投じて準備完了。
 後は発酵が済むまで日に2~3回撹拌して様子をみた。後で気が付いたのだが何時もの通りアバウトな小生なので水も砂糖もいい加減だった。発酵が終わる頃に参考レシピを見たら水は半分以下だったから薄い糖液でやってしまったのである。
 写真左は「クズ」で薄いピンク色掛かって香りはフルーティーだ。右のフジバカマは匂いがあまり好みに無い。フジバカマ自体は「香草」の中に入っている資料も見たけれど「香り」としては好きになれない感じがする。とは言え「発酵力」は別なので継続させる。
 それで発酵はしてくれて澱の沈殿もあったけれど「発酵には酸素が必要」との件で「曝気発酵」を試みる事にした」急遽タナゴ産卵用の「人工母貝装置」からエアストーンなどの必要部品を外したのだが足らなくてホームセンターへ走る事になった。

 水槽用のブクブクポンプは下駄箱の中に転がっているのを使って容器2本同時に賄える仕掛けにしたのだが
購入してきたエアストーンからは泡が出てこなくて出力不足が判明、仕方なく池へ曝気しているパイプからエアを通してみたら曝気量を絞れば大丈夫だったのだが屋外では雨や猫の悪戯が懸念された。そこで夕食を済ませてから改めてホームセンターへ出向き最小のエアストーンを購入する。しかしこれだとプラジョイントが入らず仕方なく電ドルに挟んで回転させヤスリで細くし瞬間接着剤も用いて改造終了。

 容器に沈めてみたところブクブクとはならずアワアワ程度の非力でしかなかったものの連続酸素供給は出来るので1日このままで様子を見る事にした。今回は2本分なのだが1本であればより多くの曝気量を確保できるのは確認したので一通りの試行が済み発酵材が決まれば1本で済むのだ。
 この曝気発酵方式に使ったエアポンプは小さな水槽用なのだが何時頃購入したのか記憶にも無い古いポンプで音がうるさいし非力だった。エアストーンを順次小さく変更してみたけれどエアが噴き出なくて最終的には池への曝気管からエアを絞って曝気する事になった。

     試みたストーンの大小       最終形はペットボトルで発酵させた。写真はコバノガマズミの果実

 ああでもない、こうでもと苦心惨憺したものの「曝気発酵」の成果としては落第点だったろう。曝気したからと言って酵母の増殖が進んだ印象は無くてガッガリする結末である。
 発酵の済んだ菌液の匂いは「クズの花穂」からは好ましい香りがしたものの「フジバカマの花穂」は良い香りとは言えなかった。一応、両方をボトルに入れて冷蔵庫で保存しているが「クズの花穂」の酵母は種起ししてみるつもりで「フジバカマの花穂」は迷っている。

 2回目のセットは「レモングラス」と「コバノガマズミの果実」で発酵中だけれどレモングラスは青臭さがあるしコバノガマズミの発酵力は弱くて澱も溜まらない。さーて、どうしようか。てなもんや惨度笠・・・。

                   惨憺し曝気ブクブクくちブツブツ