トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ハチの巣でハチの巣を交換「蜂満総社」改修

2022-09-02 | 今日は真面目に
 海外のインセクトホテルを模倣し蜂満総社を造営して何年になるか。竹の稈と四隅の柱の巣房孔は利用しているが他の棕櫚材や樹皮、マツボックリや葦茎などの利用痕跡は見られない。竹の稈の利用でさえ悪戯防止に金網を張っていたら忌避され今春、それに気が付いて外してからは順調に利用してくれるようになったのだ。
 現在、4種類のハチが利用しており今後も種が増える可能性はないと思うし巣房の数だけ増やしたところで埋まる目途も無いのだが「住居選択の自由権」を保障するために2ブロックを改修した。見た目やインテリアなどの用途ではない実用品なのである。

 材は春に丸太椅子として使った杉材で、何かの資料で「日本ミツバチは杉板の香りを好む」と巣箱作りの材料は「杉板が良い」とあったのでハチの種類は異なるが杉材にしてみたのだ。
 フイールドに転がしてあった丸太椅子を蜂満総社の区画に入る寸法に切り出して自宅で穴開けをする。長尺の木工ドリルを使用するので電源は発電機からは非力でどうしても電灯線からが必要なのだった。空模様も大気が不安定で雷予報が出ているようではフイールドでの金属物を扱う作業は禁忌でもある。

 前回はマキ材で今回は杉材の違いがあるし穿孔の数も少ないのだったが、何よりも穴開けが容易だったのには驚いた。15cmのドリル長では3回ほど抜いて切り屑を排出しないと詰まって動かなくなるのだが回数は変らずとも切り屑の排出がスムーズなので楽に感じた。それでも縁台に腰を下ろして下向き作業の結果は眼鏡に汗溜まりが出来るほどの発汗がある。
 縦位置で穿孔した後は横位置に直してもう一度回転ドリル突っ込んで中に残った切り屑を排出させる。逆さでどんどんしたくらいでは切り屑は残ったままなのだ。残ったクズはハチ自体が取り出していた光景は目撃しているものの「おもてなし」なので気配りは大事。

 翌日、蜂満総社の区画上段の樹皮と葦茎は排除してブロック体二つを差し変えた。すっぽり収まる寸法のはずが微妙に入らなくて結局はチェーンソーのお出ましを請うて寸法の大きい面を10ミリほど削りなおして完成。野ざらしのスギ材だったから湿っているし、乾燥した材でも新規材には入り難い所見があるから今期の利用は期待してはいないものの、入れば入ったで祝着至極であることは間違いない。
 樹皮や松ぼっくり、葦茎などはハチの利用を想定してはおらず越冬用の設えなのだが、まさか冬季に広げてみる訳にもいかないから「利用形跡無し」で蜂用に転換したのだ。これなら利用・未利用はよくわかる。

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