トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

泥水池2の除草

2022-09-21 | 水辺環境の保全
 除草の順序も1,2,3…とはいかなかったが最終的には滞りなく済めばそれで良いのだ。泥水池2も1や4と同じくミソハギやカサスゲにチゴザサが侵入し覆って更にその上からウシノヒタイがトゲトゲの茎を展開させて素肌など出してはいられない。細かい擦り傷が多発し入浴の時にピリピリして不快だ。
 半袖にアームカバーを装着しゴム引き手袋と言う態勢で臨むとこれはこれで暑くて適わん。長袖なら1枚で済むけれど作業衣の長袖には薄地で吸湿速乾性の一着もなくワイシャツは捨てたいほどあるものの蒸れて不快で着られない。

 除草など同じことの繰り返しに過ぎず、どの水域でも粛々とハアハアとゼイゼイと行うだけの作業であるけれど水面が広がると次々にトンボが飛来し数を増すのが唯一の楽しみと言えば楽しみなのだ。「極楽とんぼ」なんて表現はトンボのためにあるのであって泥水の跳ね返りで帰り道にスーパーにも寄れない姿恰好では「極楽とんぼ」ならぬ「地獄の頓某」でしかなく因果であることを泥を纏った五体と衣服が証明している。

 それでもまあ、嫌な作業も終わりが来る。四本鍬で泥付きの根株ごと引き上げて陸地の低い部分に引きずり集めて落着。集積したところで泥は3割も無いけれど「一箕の積み重ねで堤と成る」のであって水域の湛水構造は殆どが浚渫土で成り立っているのだ。当初は泥浚いをしていたのだがここ最近は根株泥付きのまま引き上げるから、それが浚渫代わりになっている。
 ここも二日がかりとなった。連日32℃程度の真夏日の直射光の下ではイヤイヤがつのる。まあ、二度童であるから「イヤイヤ期」は当然あってしかるべきなのでここは素直に受容する。
 生い茂ってしまった植物に手を掛ければイナゴなどのバッタ類やカマキリ、クモ類などがピョンピョンワラワラと姿見せて来る。改めて草叢の豊かさを実感するけれど部分最適化の積み重ねが必要なフイールドでは目を瞑るしかない時もある。あの「動的平衡」と言える範疇だろうと勝手に解釈。

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