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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

イナゴ獲りがキノコ撮り⁉、トホホな顛末

2022-09-05 | 小人閑居して憮然
 台風の影響からようやく脱しフイールド日和になったのだがこの日のフイールドは某幼稚園年1回の「親子観察会」とかで車両が60台前後詰めこまれ一旦入ってしまうと解散まで身動きが出来なくなるから思い切って休んだ。でもタダで休んだ訳では無く別口のお目当てに振り替えたのであって、こういう時こそ気楽に差し込み活動が出来ようというものだ。

 朝方の方が動きが鈍く捕獲し易いのは少年期の経験上承知している事だし事前に手拭いの両端を縫って開放部に掃除機の細形ノズルをビニールテープで固定した収納容器は準備済みなのだ。だから飲料水だけ用意すればすぐに出かけられるという状態だったから朝食後、直ちに出発。
 行く先は遊水地、事前情報で「1㎏程度は捕獲出来るだろう」と獲らぬイナゴの数算用をし「イナゴの佃煮」の「これだ!」と言うレシピもプリントして意気揚々・意気軒昂で向かったのであった。「明日は美味しい自家製佃煮を食べられる!」これで環境不明某国産イナゴからオサラバが筋立てであった。

 歩こう歩こう お爺は元気 歩くの大好き どんどん行こう とばかりしっかり歩きで約1時間、6000歩ほど歩いたにもかかわらず一匹も姿を発見できなかった。歩く道すがら目立ったのは三角翼に見えるチャバネセセリの姿ばかり。蜘蛛の巣が行く手を遮りトンボは申し訳程度に飛んでいただけだった。汗は拭き出すし収穫は零だし全域を巡るのは気落ちして気がのらない。早々に帰宅してシャワーを浴びた。あーあ、順調にこと運ぶはずだった「イナゴ1kgの佃煮」調理は頓挫した。

 その道すがら見慣れないキノコが発生していたので撮影した。自宅で図鑑対照してもササクレシロオニタケには軸のささくれがない。オニテングダケだと柄の下部の膨らみが足らないし突起の形状も異なる。フイールドのとんぼの同定さえ出来ない小生では更に難しいキノコの同定など出来る訳もない試みだった。とは言え少しは目の保養にはなっただろう。
 今回のイナゴ獲りを「あのブドウは酸っぱい」の童話に重ねれば「竹を切って筒口にする手間を掛けなくて良かった」と言う事になるのだが、次回は原っぱ部にもう一回挑戦する。悔しいですう。健闘重来だ。

 環状に発生している様に見える      最大の個体

         

             歩いても歩いてもグリーンモンスター
             芝地には芝地にはホワイトモンスター
             爺々は爺々は丸坊主スタスター

 追伸 翌日午後再び挑戦。午前の水域除草の後だったのだが昼食後捲土重来、暑さの盛りに出向いた。行った事の無い草っ原まで探したが収穫は零。しっかり歩き8,000歩に達したけれど傷心の帰宅。西瓜を自棄喰いした。
 イナゴの佃煮には習慣性があるようで、どうも口寂しく食べたい気持ちが消えない。やむを得ないから作業後に購入に走るしかなく原産地になどは目を瞑ろう。人生とは人生とは不条理の塊であったのだ。この歳になって理解できた色即是空空即是色・・・。苦労が報われるとは限らない。