人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

齋藤一郎 ✕ 古川展生 ✕ 昭和音楽大学でエルガー「チェロ協奏曲」、ドヴォルザーク「交響曲第9番」、ヴォーン・ウィリアムズ「グリーンスリーヴスによる幻想曲」を聴く

2019年08月10日 07時24分36秒 | 日記

10日(土)。わが家に来てから今日で1592日目を迎え、北朝鮮の朝鮮中央通信は9日、北朝鮮の国会にあたる最高人民会議が29日に平壌で開かれると伝えた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

        独裁国家の北朝鮮では金正恩に反対すれば処刑なんだから 会議なんて意味がない

 

         

 

昨日、夕食に「チキンステーキ」を作りました いつもは平野由希子先生のレシピですが、今回はCOOKPADのレシピで初めて作りました。良い味付けに出来ました

 

     

 

         

 

昨夕、ミューザ川崎で昭和音楽大学のコンサートを聴きました これは「フェスタサマーミューザ2019」の一環として開かれたコンサートです プログラムは①ヴォーン・ウィリアムズ「グリーンスリーヴスによる幻想曲」、②エルガー「チェロ協奏曲 ホ短調 作品85」、③ドヴォルザーク「交響曲第9番 ホ短調 作品95 ”新世界より” 」です 演奏は②のチェロ独奏=古川典生、指揮=齋藤一郎です

指揮者の齊藤一郎氏は福井県出身。東京学芸大学、東京藝術大学を卒業。1998年から文化庁新進芸術家海外研修員としてウィーンで研鑽を積む。2009年4月から2014年3月までセントラル愛知交響楽団常任指揮者、2014年4月から同団首席客員指揮者。それと並行して京都フィルハーモニー室内合奏団音楽監督を務めています

 

     

 

自席は1C6列30番、センターブロック右から2つ目です

弦楽セクションは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成です ヴァイオリンなど音が高いほど女性比率が高く、チェロ、コントラバスなど低いほど男性比率が高くなるのは大学オケの共通点でしょうか ちなみにコンマスは女性ですが、これもほぼ音大共通でしょうか 弦楽のほか、左サイドにハープが、センター後方にフルートがスタンバイします

1曲目はヴォーン・ウィリアムズ「グリーンスリーヴスによる幻想曲」です この曲はラルフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)が1908年に作曲した作品で、歌劇「恋するサー・ジョン」の第4幕中の間奏曲を独立させた曲です 「グリーンスリーヴス」は緑の袖の着物を着た浮気な女を歌った16世紀の民謡です

フルートの美しい音色と弦楽の柔らかい音で穏やかな曲を聴きながら、今からン十年前のことを思い出していました その頃、神保町にあったS楽器の上階で開かれていたヤマハ・フルート教室に週一回1年間通ったのですが、卒業発表会の演奏曲目が「グリーンスリーヴス」だったのです われわれのクラス(たしか木曜7時クラス)は6人だったので、メロディー、第1伴奏、第2伴奏の3つのパートに各2名ずつ分かれてレッスンを受けて本番に臨むことになりました 私はメロディー・パートです ところが、メロディー・パートのもう一人の女性が当日、風邪を引いて休んでしまったのです もう真っ青になり 焦りまくりました しかし、居ない者はしかたがないので、一人でメロディーを吹きました。結局、ヴィブラートもろくにかけられずに、アッという間に終わってしまいましたが、真っ青が赤面に変わっていました 私の肺活量がひと様よりも圧倒的に少ないことが分かったのは、その後の健康診断の時でした フルートを吹いたのはその1年限りです 今は昔の「今昔物語」でした

2曲目はエルガー「チェロ協奏曲 ホ短調 作品85」です この曲はエドワード・エルガー(1857-1934)が1918年から翌19年にかけて作曲した作品です

第1楽章「アダージョ~モデラート」、第2楽章「レント~アレグロ・モルト」、第3楽章「アダージョ」、第4楽章「アレグロ~モデラート~アレグロ・マ・ノン・トロッポ~ポーコ・ピゥ・レント~アレグロ・モルト」の4楽章から成ります

チェロを独奏する古川展生氏は1973年京都生まれ。桐朋学園大学卒業。1996年ハンガリー国立リスト音楽院に留学 1998年に帰国後、東京都交響楽団首席チェロ奏者に就任、現在 昭和音楽大学の客員教授も務めています

この曲はイギリスの女性チェリスト、ジャクリーヌ・デュプレのCDで予習しましたが、難病のため若死にした彼女の切羽詰まった演奏が耳から離れません   CDとはいえ、そういう演奏を聴いてしまうと、並みの演奏では満足できなくなります 予習も良し悪しです。言うまでもなく古川氏は暗譜で最後まで弾き切りましたが、いま一つ迫って来るものがありません ソロ・チェリストとして活躍しているアーティストと比べると、オケの首席の限界かも知れません


     


プログラム後半はドヴォルザーク「交響曲第9番 ホ短調 作品95 ”新世界より” 」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)が1891年にニューヨークの私立ナショナル音楽院の院長に招かれ、アメリカ滞在中の1893年に作曲した作品です ドヴォルザークは当初、音楽院の創設者ジャネット・サーバーからの要請を拒否していたようですが、熱意と高額な報酬に惹かれて受諾したと言われています 鉄道オタクのドヴォルザークのことなので、アメリカの蒸気機関車が見られるという目論見もあったのではないか、と思います

第1楽章「アダージョ~アレグロ・モルト」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ・コン・フォーコ」の4楽章から成ります

齋藤氏の指揮で第1楽章が開始されます 前半の演奏とは見違えるような、オケは眠れる獅子が起こされたような素晴らしい演奏を展開します 言うまでもなく、この曲の”肝”は第2楽章「ラルゴ」です 唱歌「家路」としても親しまれている懐かしいメロディーがコーラングレ(=イングリッシュ・ホルン)によって演奏されますが、これが素晴らしい演奏でした それに負けず劣らずフルートが冴えた演奏を繰り広げました 第3楽章のスケルツォでは弦楽器の集中力が素晴らしかった 第4楽章は金管楽器の咆哮とともに、いかにも真面目そうな女子学生のティンパニのリズミカルな強打が強く印象に残りました

この日演奏したオーケストラは現役学生を主体とする「昭和音楽大学管弦楽団」と、若手の卒業生を中心とする「テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ」の合同オケですが、彼らを見ていて思ったのは、今は良いとして、近い将来どういう進路に進むのだろうということです 「小さな親切、大きなお世話」かも知れませんが、全国でいったい何人の音大生が毎年卒業して、そのうち何人が希望通りの音楽関係の仕事に就職できるのだろうか、と心配になります

 

     

     

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