10日(木)。わが家に来てから439日目を迎え、何かの芯をかじるモコタロです
トイレットペーパーの芯にしちゃ 長いよなぁ
閑話休題
昨日の夕食はビーフシチューを作りました あとはいつもの野菜サラダです。ジャガイモとニンジンはいつも通り皮付きのままで、牛肉は、いわゆる”ブロック肉”ではなく、なぜか家族がそろって好きな”切り落とし””です
も一度、閑話休題
昨夕、上野の東京文化会館大ホールで早稲田フィルハーモニー管絃楽団第73回定期演奏会を聴きました プログラムは①シベリウス「交響詩”フィンランディア”」、②チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」より第1楽章、③マーラー「交響曲第1番ニ長調”巨人”」です。指揮は”炎のコバケン”こと小林研一郎です
東京文化会館大ホールの収容人数は約2,300人ですが、この日はほぼ9割方埋まっている感じです 自席は1階L4列7番、左斜めブロックの右通路側です。が、舞台に対して斜めに向いているので、足が通路にはみ出してしまいます S席でなくA席なので仕方ないのですが、足の下が通路そのものというのは非常に居心地の悪いものです。もう二度とこの席は取らないようにします
私が早稲田大学フィルの演奏を聴くのは20数年前に聴いて以来です。その時は社団S協会にいたときで、後輩の女子職員がオケのメンバーだった(早稲田大ではなくT女子大だったが、なぜか第1ヴァイオリンを弾いていた)ので、ベートーヴェンの交響曲第3番”英雄”のコンサートを聴きにいったのです
オケのメンバーが登場します。男女比で言えばほぼ半々ではないかと思われます。コンマスは男子学生です。オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスというオーソドックスな態勢をとりますが、管楽器、弦楽器すべて合わせて150人にも達しようとする大規模な編成です
1曲目はシベリウス「交響詩”フィンランディア”」です。金管楽器による序奏で始まりますが、重厚な音楽です。オケのメンバー、とくに管楽器群は、本番で上がっているのか本調子ではありません ちょっと上ずったりしています。それを分厚い弦楽器群がカバーしている感じです。しかし、ここで学生諸君を非難することはできません。彼らは同じ大学生ではあっても、先日聴いた音楽大学の学生ではないのです 専門は法学であったり、経済であったり、文学であったり、要するに音楽を専門としている学生は一人もいないのです。専門分野の勉強という”本来業務”の合間を縫って練習を重ねてこの日を迎えているのです 会場に集まった聴衆(学生オケだけに、聴衆も若い人が多かった)もそのことを十分に理解していると思います
ただし、早稲田のOBでもなく、出演者の友人や知人でもない一人の音楽好きから言わせてもらえれば、入場料(1,000円~2,500円)を取っているからには、そのことを意識したうえで練習に励んでいただき、本番に臨んでほしいと思います
管楽器奏者たちが引き上げ、2曲目のチャイコフスキー「弦楽セレナーデ」から第1楽章が演奏されます。これは安心して聴けます 奏者の人数が多いだけに分厚い音の波が押し寄せてきます。コバケンはテンポをゆったりと取ってじっくりと聴かせます 終盤で、演奏が終わったと勘違いした聴衆が拍手をしていましたが、ご愛敬です
休憩後はこの日のメイン、マーラー「交響曲第1番ニ長調」です。第1楽章・・・仕方ないのですが、やはり管楽器が不調で、思ったように演奏できていません 弦も途中で失速しそうになりました。一転、第2楽章は、低弦の力強い演奏で幕が開き、明るい展望が開けたように思われました 第3楽章冒頭のコントラバスの独奏はやや細い印象でしたが、頑張りました
それまでの不安を払しょくするかのような見事な演奏だったのは、第3楽章から切れ目なく演奏された第4楽章です。シンバルの強打によって開始されますが、弦も管も打も怒涛の如く快進撃を展開します
マーラーは、第4楽章の終盤で金管楽器(ホルン他)を立たせて演奏させるよう指示していますが、コバケンは何と金管楽器全員を立たせて演奏させ、視覚と聴覚から聴衆に音楽の力を訴えたのです こういうところがコバケンのサービス精神のなせるワザでしょう その甲斐あって、熱狂的なフィナーレに聴衆は酔いしれました。終演後は会場いっぱいの聴衆からブラボーと拍手の嵐が舞台上の指揮者とオケのメンバーに押し寄せました コバケンはセクションごとにメンバーを立たせて彼らに華を持たせました。その後、いつもの通り、拍手を制してスピーチを始めました
「今日は多くのお客様にお越しいただきありがとうございました。今日の最後のリハーサルでは完璧だったのですが、本番では良い面と悪い面が出てしまったようです 皆さまの温かい声援を受けて、次はきっと良い演奏をするんだ、と彼ら自身が自覚していると思います 皆さま、今日の彼らの名演、いかがだったでしょうか?」(ここで会場いっぱいの拍手)
やはり、指揮者が一番良く分かっているので、彼らを代弁して言い訳をしたくなるのでしょうが、11年ぶりに早稲田大学フィルを指揮して同じマーラーを指揮したコバケンは、何だかんだ言っても大したものだと思います 彼はプロのオケだろうが、アマチュアのオケだろうが、頼まれたら断れない性格なのでしょうね。それに、どのオケからも実力以上を力を引き出す力があるし
アンコールに、第4楽章のフィナーレ、金管楽器が立つところから演奏し、再度会場いっぱいの拍手喝さいを受けました オケのメンバーが解散するまで、席を離れる聴衆は極めて少数でした。アマチュア・オケっていいな、とあらためて思いました
先日、ミューザ川崎で、プローストの巨人を聴いてきたばかり・・・
今度は大好きなコバケンさんですか・・それも巨人!!
あまりなじみのない交響曲も生を聴いてから虜になり、toraさんに マーラーは、生が!と言われても 帰ってきてから何回かCDで聞きました。
耳になれてくると、良さがまた一つ違ってきますね。
ビーフシチュー・・・この季節は美味しいです♪
切り落とし、いいですよね・・・あまり煮込まないでも味が出るし、とろけるし・・・
刺激されました。
我家も近々、作りましょう
とくにマーラーやブルックナーのような大曲はCDで何回も聴き返して耳に馴染ませるのが曲の良さを理解する早道だと思います