人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「ベロニカとの記憶」「あなたの旅立ち、綴ります」を観る ~ 人生の黄昏を迎えたこの2つの映画の主人公から われわれは何を学ぶべきか? ~ ギンレイホール

2018年07月10日 07時53分17秒 | 日記

10日(火)。わが家に来てから今日で1377日目を迎え、英国のデービス欧州連合(EU)離脱担当相が8日夜 辞任した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                英国がEUを離脱する前に 閣僚が内閣を離脱したわけね  メイ首相も気がメイるな

 

         

 

昨日、夕食に「ハッシュドビーフ」と「生野菜と生鮭のサラダ」を作りました 「ハッシュドビーフ」は ほぼほぼ 月曜日の定番料理になりつつありますが、作るたびに ほぼほぼ 腕が上がりつつあります

 

     

 

         

 

昨日、神楽坂のギンレイホールで「ベロニカとの記憶」と「あなたの旅立ち、綴ります」の2本立てを観ました

「ベロニカとの記憶」はリテーシュ・バトラ監督による2015年イギリス映画(108分)です

小さな中古カメラ店を営みながら独り穏やかに引退生活を送るトニー・ウェブスター(ジム・ブロードベント)のもとに、ある日 見知らぬ弁護士から手紙が届く   40年も前に別れた初恋の相手ベロニカの母親がトニーに日記を残しているというものだった  しかし、ベロニカ本人(シャーロット・ランプリング)はトニーにその日記を引き渡すことを拒否しているということが分かる。なぜ彼女は拒否するのか トニーは長い間忘れていた青春時代の思い出を呼び起こしながら、若くして自殺した親友や初恋にまつわる真実を手繰り寄せていく。そして、トニーは40年間ベロニカのことを誤解していたことを知る

 

     

 

この作品は、2011年のブッカー賞を受賞したジュリアン・バーンズの小説「終わりの感覚」を映画化したものです

この映画を観て思ったのは、若い時は特にそうですが、感情の赴くままに行動すると、軽い気持ちでやったことでも、相手はそうは捉えず深く傷つくことがあり、ひいては自殺にまで追い込んでしまうこともある、したがって、自分の言動や行動が相手にどう捉えられるのかを常に考えながら行動しなければならない、ということです

 

         

 

「あなたの旅立ち、綴ります」はマーク・ぺリントン監督による2016年アメリカ映画(108分)です

広告界で財をなし、思うがままの裕福な老後生活を送っていたハリエット・ローラー(シャーリー・マクレーン)だが、80代になって孤独と死への不安を抱くようになり、ある死亡記事を見たのをきっかけに、生前に納得のいく死亡記事を用意しておこうと思い立つ 新聞社の死亡記事担当アン・シャーマン(アマンダ・セイフライド)に依頼するが、ハリエットを知る人たちに彼女の人柄や行いを取材していくと、彼女はわがままな自己中心的な性格で 何一つ誉めるべき良い所がないことを知る それを聞かされたハリエットは、自分自身が変わるしかないと決意し、人々から愛され、尊敬される人物になるよう奮闘する かくして、教会でアンによってハリエットの死亡記事が読まれることとなる

 

     

 

この映画は、金持ちだが 人生の終わりが見えた嫌われ者の老婦人と、キャリアを始めたばかりの自信のない若い女性記者が、世代を超えて友情を育むことを描いたコメディーです

地元のラジオ局のディレクターと意気投合して80歳を超えたハリエットが即日ディスクジョッキーに採用されるという信じられないストーリーも出てきますが、80歳を超えた日本人女性コンピューター・プログラマーも存在するという世の中ですから、あり得ない話ではないな、と思いながら観ていました

それにしても、人間というのは誰もが 死ぬときは「いい人だった」「惜しい人を亡くした」と言われたいと思うものなのかな、と考えてしまいました   普段から「あの人はいい人だ」と思われている人は何の問題もありませんが、この映画の主人公のハリエットのように「天下の嫌われ者」の場合は問題が複雑です ハリエットのように生き方を変えることが出来れば良いですが、人間、歳を取ると自分の信条や生き方を変えて、他人に合わせて生きることは容易ではありません

コンサート会場でもよく見かけます。「天下の嫌われ者」を。特に目立つのが麦わら帽子を被り、大きなリュックを背負って雪駄をカランコロンと鳴らしながら堂々と開演時間ギリギリに入場してきて最前列のど真ん中に座る、目立つことだけが生きがいのサスペンダーじいさんです だれが何と言おうがあの悪習は変えようとしないでしょうね。それがじいさんのアイデンティティーだからです 

この映画の原題は  THE  LAST  WORD  ですが、じいさんに贈る最後の言葉は「目障りだ、さっさと席に着け」です

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