人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「ゴースト ニューヨークの幻」「レイダース 失われた聖櫃(アーク)」を観る

2016年01月09日 07時06分58秒 | 日記

9日(土)。昨日の日経朝刊第1面コラム『春秋』は、珍しくマーラーの「交響曲第6番」を話の口火として、日銀の黒田総裁のことを取り上げています。超訳すれば

「マーラーは50年の生涯で10の交響曲を完成させた 曲中で様々な『鳴り物』を使っている。牛用のベル、ドラ、小枝を束ねたムチなどだが、度肝を抜かれるのは6番に出てくるハンマーだ 4楽章で2度、奏者が大きな木づちを材木などに振り下ろす。別名『運命の打撃』といい、『大木に斧が当たるように』との演奏指示がある。初演時、雑誌の風刺画では、数々の鳴り物を前にマーラーが『しまった、警笛を忘れた。これで、もう1曲書ける』と語っている あるゆる手段で理想を追う熱意は広く知られた

として、次の段落で、

「『あらゆる手段』は我らがマエストロ、日銀の黒田総裁の口癖でもある

と続けます。そして最後の段落で

「勝敗は見えぬが、『デフレファイター』か『ミスター2%』と仮にしておこう。マーラー6番にはいつしか『悲劇的』の副題が付くが、本人は嫌ったという

と結んでいます

この『春秋』のコラムニスト氏はかなりのクラシック音楽通だとお見受けしますが、内容については、日経の文化欄クラシック担当の編集委員のアドヴァイスを受けているに違いありません 

正確に言えば、マーラーの交響曲に関しては、9曲の完成した作品と1曲の未完成の作品(第10番)があり、さらに自ら『交響曲』と呼んだ『大地の歌』があります さらに言えば、この『大地の歌』こそ『交響曲第9番』になるはずの作品でした しかし、偉大な先人ベートーヴェンらが第9番を作曲してから死去したという「第九のジンクス」から、マーラーは『大地の歌』に番号を付さなかったのです しかし、結局、最後に残った完成された番号付き交響曲は「第9番」でした。運命の皮肉です

音楽が専門のマーラーはともかくとして、”鳴り物入り”で登場した経済が専門の日銀・黒田総裁には、日本経済が”悲劇的”な結末を迎えないで”復活”するように しっかりかじ取りをしてほしいと思います ということで、わが家に来てから469日目を迎え、晩酌に余念がないデフレ無縁のモコタロです

 

          

                黒だ 白だ と言ってないで 白鶴の熱燗 一杯どう?

 

  閑話休題  

 

昨日は、夕食に「サケのチャンチャン焼き」を作りました。あとは生野菜サラダです 「サケの~」は生姜の量が少し多かったようです 初めての挑戦だからショウガないか サーモン題です。2人前のレシピで3~4人前の量を作るとき、調味料は何人前にすれば良いでしょうか? 誰かおせーて

 

          

 

昨日、池袋の新文芸坐で「ゴースト ニューヨークの幻」と「レイダース 失われた聖櫃」の2本立てを観ました 「ゴースト ニューヨークの幻」は1990年、ジェリー・ザッカー監督による127分の映画です

 

          

 

サム(パトリック・スウェイジ)は強盗に襲われ命を落とす 幽霊となって恋人のモリー(デミ・ムーア)の前に現れるが彼女には存在が分からない。やがて自分を殺した強盗が彼女を狙ってやってくる事実を知る 彼の声を聞くことのできる女霊媒師オダ・メイ(ウーピー・ゴールドバーグ)の力を借りて危険を伝えようと思い着く 何とか協力を得ることに成功し、モリーに逃げるように伝えようとするが、殺人犯は彼女のもとにやってくる サムは、自分が何故命を狙われたのが分からなかったが、相手に見えない幽霊となって、モリーを訪ねてくる仕事の同僚カール(トニー・コールドウィル)の行動を見ていて、カールこそ仕事上の不正を暴こうとしたサムを殺そうと殺人犯を陰で操っていた犯人だった ゴーストになったサムはモリーを守り切ることが出来るのか

死後も幽霊になって恋人を守ろうとする青年の純粋な心を描いたラヴ・ストーリーですが、モリーを演じたデミ・ムーアのショートカット・ヘアがキュートです また、真面目でスリリングなストーリーに、霊媒師オダ・メイを演じたウーピー・ゴールドバーグのコミカルな演技が彩りを添えています 彼女の存在がなかったらこの映画は単なるラヴ・ストーリーに終わっていたでしょう

2本目は「レイダース 失われた聖櫃(アーク)」です この映画は1981年、スティーヴン・スピルバーグ監督による115分の作品です。この作品は日本での公開時に観ました。スティーヴン・スピルバーグ監督、ジョージ・ルーカス制作総指揮による映画として当時、映画界の話題を独占しました

 

          

 

ストーリーは、神秘的な力を宿しているという『十戒』の破片を納めた聖櫃(アーク)を巡って、ナチスと考古学者インディアナ・ジョーンズが繰り広げる争奪戦です この映画の魅力はハリソン・フォードに尽きます。大学で教鞭を執る考古学者であり、世界中の宝物を探し発見するトレジャー・ハンターでもある魅力的な男を見事に演じています 何度も殺されかかっても、どうにかして生き延びる しぶとく執念深いキャラにぴったりの配役です

わくわくするジョン・ウィリアムズの音楽に乗せて息つく暇のない展開の連続ですが、思わず笑ってしまうシーンも満載です 一番嘲笑せざるを得ないのは、政府機関の大きな地下倉庫で、聖櫃が入れられた木箱が”保管”されるために運ばれていく最後のシーンです 蓋を釘づけされた箱入りの聖櫃は半永久的に閉じ込められ、静謐に保管されることを暗示しています

 

  も一度、閑話休題  

 

映画の帰りに池袋西武地下のUCCショップでコーヒーを200グラム挽いてもらいました 今度は「ハワイ コナ プレミアム ブレンド」です。今までのコーヒーの中で一番単価が高いコーヒーです。さて、どんな味がするのか、楽しみです

 

          

 

その後は特に予定がなかったので、徒歩で家まで帰ることにしました JR池袋駅東口を午後2時50分に出て、目白通りをまっすぐ巣鴨方面に歩きました。長い下り坂を下って行くと、上池袋三丁目が坂の底で、今度は西巣鴨に向けて上り坂になります 西巣鴨交差点を白山通りの方に右折して、自宅に着いたのは3時23分で、所要時間は33分でした 万歩計の歩数は3,400歩でした。約15年前に池袋で飲んで、終電を逃して家まで徒歩で帰ってきたことが何度かありますが、もっと時間がかかったように記憶しています たぶん途中で電柱にぶつかったりしていたせいだと思います とくに冬は誰も「殿、電柱でござる」と注意してくれなかったので正面衝突でした。思い出したくない

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